ニュージーランドドル週報(2021年5月第2週)

NZドルは対ドル、対円で上値が抑えられる展開となっています。

ニュージーランドドル週報(2021年5月第2週)

NZ/円、短・中期ともにNZ強気を維持。79.20超えで終えれば一段の上昇へ。

今週はNZ独自の注目される経済指標の発表はありませんでしたが、12日に発表された米4月の消費者物価指数(CPI)が12年ぶりの高水準となり、インフレ懸念が高まったことからドル金利が上昇、ドル買いが優勢となる中で、NZドルは対ドル、対円で上値が抑えられる展開となっています。しかし、NZ国内経済自体は雇用、消費共に堅調であるため急落地合いに繋がっておらず調整的な下げの範囲内に留まっています。

チャートを見ると、日足は3/24に付けた75.63を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しており、この日足の下値抵抗は78.00-10にあります。一方上値も、79円台前半にやや強い上値抵抗があり、NZ急伸にも繋がっていません。日足の上値抵抗は79.20-30,79.70-80に、下値抵抗は78.00-10,77.60-70にあります。77.50割れで終えた場合は日足の形状が悪化して下値リスクがやや高くなります。さらに77円割れで終えた場合は短期トレンドが変化します。逆に79.20超えで終えた場合は上値余地がさらに拡がり易くなります。21日、120日、200日移動平均線は、78.33,76.11と73.82に位置しており、全てを上抜けた状態にあり、短・中期トレンドは“NZ強気”の流れを維持しています。

一方直近の週足は、前週の上ヒゲ部分に実体を置く陽線引けとなり、前週の上値トライの失敗をカバーした形で終えています。今週はこの流れを受けて上値トライの動きが先行しましたが、79円台定着に失敗して小反落しています。しかし、下値を切り上げる流れを守っており、反発に転ずる可能性を残した状態です。79.20超えで越週すれば上値トライの流れに戻しますが、78.00-10を割り込んで越週した場合は、下値余地がもう一段拡がり易くなります。さらに76.30以下で越週した場合は中期トレンドも変化して一段の下落に繋がり易くなります。週足ベースで見た上値抵抗は79.10-20,80.00-10に、下値抵抗は78.00-10,77.00-10,76.30-40にあります。31週、62週移動平均線は75.02と71.55に位置しており、中期トレンドは“NZ強気”の流れに変わりありません。

NZ/円、短・中期ともにNZ強気を維持。79.20超えで終えれば一段の上昇へ。

5/13現在、31週移動平均線は75.02に62週線は71.55にあり、中期トレンドは“NZ強気”の流れにある。

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