アメリカ2月貿易収支予想
(日本時間2021年4月7日21時半発表予定)
本日21時半に米国2月貿易収支が発表されます。昨年4月以降、米国は赤字拡大傾向を強めています。市場は米国が世界で先頭をきって景気回復との期待を強めていますが、輸入増による赤字拡大で内需が堅調であることを裏付けています(下図A)。ファンダメンタルズ的には赤字拡大はドル売り材料ですが、過去には内需堅調で買い材料にもされたことがあるので要注意となります。
(今回予想:2021年4月7日9:00現在)
@1月までの推移と今回予想値
(発表値は黄色の折れ線で、今回分は青の矢印)
灰色の折れ線:モノの貿易収支
黄色の折れ線:モノとサービスの収支(通常発表分)
青の棒グラフ:対中国オレンジ:対日
上図@の黄色の折れ線グラフは2020年2月を底にして、赤字拡大が続いています。2015年〜19年までは▼500億ドル(青の横線)を挟んで推移していましたが、その後は拡大一途です。
その内容として、下図Aの月別の輸出入額推移を見ても、輸入(オレンジ)はコロナ前の水準を越え、2019年5月の高値に迫る輸入額となっています。一方、輸出(青)は2020年2月以前の高値を越えられません。外需の弱さを表しています。
A月別輸出入額
(月別輸出入額)
下図はドル円の日足チャートです。年初からのラインA(=106円80銭)とB(=108円70銭)のドル高トレンドを、3月初に上抜けてからラインC(=109円90銭)に沿ってドルが急激に上げていました。昨日はそのCのサポートを切って終わりました。現在はドル高トレンド下で、押し目がどこまであるのかを模索する段階にいます。最初はD(=109円30銭付近)の横サポートがポイントになり、もしその水準も維持出来なければ、B、そしてAの順に試す流れです。上値はCを回復し、E(=110円70銭)に抵抗線あるので、一段高目指すにはEを越えて終わることが必要になります。
貿易収支の赤字が拡大した場合に、ドル買い材料になるのか売り材料になるのかを見たいと思います。
(4月7日10:30、1ドル=109円65銭)
オーダー/ポジション状況
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