ニュージーランドドル週報(2021年3月第4週)

NZ準備銀行も一部の住宅ローンに関する規制案を検討していることが伝わり、NZ相場はこれを受けて対米ドル、対円で急落しました。

ニュージーランドドル週報(2021年3月第4週)

NZ/円、短期は調整局面入り。中期は“強気”変わらず。

3/23、NZ政府は住宅価格の高騰(昨年から23%の上昇)を受けて、投資家を対象とした税制措置や38億NZドルの新基金による住宅供給の拡大策を発表しました。またNZ準備銀行も一部の住宅ローンに関する規制案を検討していることが伝わり、NZ相場はこれを受けて対米ドル、対円で急落しました。

チャートを見ると、日足は昨年10月に付けた68.87を基点として下値を切り上げる流れから23日の大陰線が下抜けており、短期トレンドに変化が生じています。一方で昨年3月に付けた59.51を基点とする中期的なサポートラインを守っており、中期トレンドの強さに変わりありません。この日足の抵抗は73円台後半にあります。78円台に実体を戻して引けない限り、短期トレンドは変化しません。日足の上値抵抗は76.20-30,76.60-70,77.30-40に、下値抵抗は75.70-80,75.10-20,74.50-60にあります。21日移動平均線は77.66に位置しており、これを大きく下抜けて短期トレンドは“NZ弱気”の流れに入っていますが、120日、200日線は74.01と72.44に位置しており、中期トレンドは“NZ強気”の流れを変えておらず、現在の下落が調整的な押しに留まる可能性を示唆しています。

一方直近の週足は、実体が小さく上ヒゲのやや長い陰線で終えています。下値を切り上げる流れを維持して越週しましたが、今週は23日の大陰線が短期トレンドに変化を生じさせており、週足も大陰線で引ける可能性が高くなっています。今週の週足が77.50超えで越週した場合は、反転、上昇に繋がる可能性を残しますが、この場合でも78円台を回復して終えない限り、下値リスクを残します。一方で中期トレンドが強い状態に変わりないことから、74円割れで越週しない限り、下値余地も拡がり難い状態です。また、74円割れで越週した場合でも70円割れで越週しない限り、長期トレンドも大きく変化しません。週足ベースで見た強い上値抵抗は77.40-50,78.00-10に、下値抵抗は74.60-70、74.00-10にあります。31週、62週移動平均線は73.29と70.61に位置しており、中期トレンドは“NZ強気”の流れに変わりありません。

NZ/円、短期は調整局面入り。中期は“強気”変わらず。

3/25現在、31週移動平均線は73.29に62週線は70.61にあり、中期トレンドは“NZ強気”の流れを変えていない。

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る