豪ドル/円、短・中期トレンドは“豪ドル強気”。80円割れの越週で変化。
18日に発表されたオーストラリアの1月の雇用統計は失業率が6.4%(市場予想6.5%)と前月から2ポイントの改善、また新規雇用は+2.91万人(市場予想+3万人)でしたが、内訳を見るとパートタイムが▼2.98万人に対し、フルタイムの雇用が+5.9万人の大幅な増加となり、雇用の安定に貢献する内容となりました。また、本日発表された1月の小売売上高は前月比+0.6%となり、前月の▼4.1%から改善しました。一部都市封鎖の影響もあり市場予想の+2.0%には届きませんでしたが為替相場はこれらには反応せず、豪ドルは対米ドル、対円で引き続き堅調に推移しています。
チャートを見ると、日足は10/29に付けた73.14を基点として下値を切り上げる流れを維持しており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れを変えていません。一方で、対米ドルで0.7790〜0.7810ゾーンにやや強い上値抵抗があり、現状はこれに阻まれており、豪ドル/円も急伸には繋がっていません。しかし、日足、週足ともに安定した形状となっており、豪ドル/ドルが0.78台にしっかり乗せて終えるか、対円で82.50超えで終えれば一段の上昇に繋がり易くなります。短期トレンドは80円割れで越週しない限り、“豪ドル強気”の流れを維持します。日足の上値抵抗は82.50-60,83.10-20,83.90-00に、下値抵抗は81.60-70,81.10-20、80.60-70にあります。21日、120日、200日移動平均線は80.72,77.54,76.36にあり、短・中期トレンドは“豪ドル強気”の流れに変わりありません。
一方直近の週足は、2週連続陽線引けとなり上値トライの動きが継続中です。今週も週初から上値トライの動きが先行していますが、個々の陽線が強い上昇エネルギーを持ったものではないので急伸にも繋がっていません。しかし、対米ドルで0.78台にしっかり乗せて終えれば、上値余地がさらに拡がり易くなるので、豪ドル/円も一段の上昇に繋がり易くなります。逆に、可能性がまだ低い状態ですが、80円割れで越週した場合は、短期トレンドが変化して下落余地がさらに拡がり易くなります。週足の上値抵抗は、82.50-60,83.60-70に、下値抵抗は81.40-50,80.90-00にあります。31週、62週移動平均線は77.37と74.57に位置しており、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。
2/18現在、31週、62週移動平均線は77.37と74.57にあり中期トレンドは“豪ドル強気”の流れにある。
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