シカゴポジション(CME)268
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2021年2月2日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴは、全般的にドル買いとなり、上記各自国通貨のロングは減りました。ショートカバー先行になっています。先週水曜日以降も一段とドル高になっているので、ポジション調整継続なのか、あるいは再度ドルショート積み上げになるかを見ます。
シカゴはNZドルのロングを一段と調整してきました。ロングは2,300枚増、ショートは5,400枚増で、差し引き3,100枚のロング減になっています。但し、総枚数は一気に7,700枚も増加させているので、NZドルが下がれば先にショートを手仕舞ってくる可能性あります。総枚数では約50,000枚弱となり、昨年12月中旬には58,910枚まで増やしたことがあります。この58,000枚台は昨年3月でも最大の枚数でしたので、この辺りまで積み上げてくるとポジション調整入りになりそうです。チャートを見ると、赤のNZドル高トレンドライン(0.6930〜0.7380)内にある緑のサポートは下抜けおり、3週前の終値0.7117が目先の下値目途になっています。ここを切ってくると、赤いトレンドラインの下限方向に動き易くなりそうです。逆に緑(0.7220辺り)を越えてくればNZドル高内に回帰します。
さて、実際の相場は、NZドルも過去のNZドル高トレンドラインは0.7340〜0.7560まで上がってしまい、逆に年始高値からの抵抗線0.7220に遮られています。仮にここを越えても0.7250の横抵抗線が強くなっているので、後者を越えない限り、短期的にはNZドル安方向に動き易くなっています。下値サポートは0.7130にあるので、もしここを切ってしまうと、0.7090〜0.7100、0.7060、0.7000〜10の順にあるサポートを試しに向かう可能性が強くなります。明日の締日以降、各サポートでシカゴがショートを手仕舞いして、ロングを膨らませてくるのか、本格的にロングを手仕舞ってくるのかを確認します。
(1NZドル=0.7198ドル、2月8日14:05)
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