米連邦公開市場委員会(FOMC)の金融政策記者発表(21/1/28)

昨日、FOMCの金融政策に関する記者発表がありました。

米連邦公開市場委員会(FOMC)の金融政策記者発表(21/1/28)

米連邦公開市場委員会(FOMC)の金融政策記者発表

(2021年1月26日・27日開催分)

昨日、FOMCの金融政策に関する記者発表がありました。内容は従前の予想通り、金利や債券購入額など、全て据え置きとなりました。FOMCの記者発表内容は12月時とほとんど変わらないので、今回はFRB議長の記者会見中のスピーチ一部を抜粋します。
次回は3月17日(水曜日)に予定されています。

パウエルFRB議長の記者会見中のスピーチ要旨

(前略)
昨年夏に経済活動は急激な反発を見せた後、回復ペースはここ数ヶ月では緩やかになっている。ウィルスの再発やより大きな社会的行動制限により、最も影響を受けた部門を中心にして弱さが見られる。サービス関連の家計消費は低いままで、旅行業や接客関連を含めて、とりわけ密接に集まることが求められる部門が低い。
対して、住宅部門は、低い住宅金利の一部にも助けられ、下方から十分に回復した。企業投資や製造業部門も回復した。
(一部略)

全般的な経済活動に関して、労働市場の改善ペースは最近減速した。昨年12月の14万人マイナスの雇用はウィルス再発が経済活動の重石になった産業が著しく、特にレジャーや接客部門が約50万人の雇用を失った。
(一部略)

またパンデミックはインフレに著しい爪跡を残した。春の急激な下落に続き、消費者物価は夏に回復したが、最近は横這いになっている。パンデミックによりマイナスの影響を受けたこれら部門にとって、物価はとりわけ弱い。年率ベースでみて、インフレは我々の長期目標である2%を下回ったままである。
我々が直面している挑戦を過小評価すべきではなく、幾つかの進展があれば今年末には改善される見通しに向かう。広がるワクチン接種はパンデミックを遠ざけることが出来、より正常な経済活動に戻せる。財政政策の支援は家計や企業を助けている。加えて、昨夏以降、経済は予想以上に元気を回復した。これは一部に家計や企業の順応性を反映したものである。最終的に、金融政策は回復を下支え、それを継続していく主要な役割を演じている。

(これ以下は議会から使命受けているFRBの2%インフレと最大雇用達成のために、あらゆる手段を活用することに注力するとの内容で、これまでの金融政策を維持していくことを確認した内容です。)
(以上)
 (注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。
(上記出所:FRB HP)

昨日のドル円相場は、NY株式市場の一部銘柄への投機的動きが続き、その過熱感から市場心理が冷やされ、NYダウ中心に大きく売られました。その後のFOMCでは従前予想通りとなり、結局、株安・債券高(金利低下)により、リスク回避のドル買いとなりました。
昨日のFOMC予想内で添付した日足チャートのラインAの104円30銭付近の抵抗線を試しているところです。今日の終値でその確認をしたいと思います。確実を期すために104円50銭以上の終値を確認すると次は104円80銭に抵抗線が控えています。下値は104円未満の終値になると上げ一服で、更に103円55銭にあるサポート切れで、今回の上値トライは失敗になります。
(2021年1月28日14:25、1ドル=104円29銭)

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