3. オーストラリアドル週報（2018年7月第3週）

オーストラリアドル週報（2018年7月第3週）

19日に発表されたオーストラリアの6月の雇用統計は失業率が市場の予想通りの5.4％で横ばいでしたが、新規雇用者数が+50,900人と市場予想の+16,500人を大幅に上回りました。

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オーストラリアドル週報（2018年7月第3週）

豪ドル/円、短期は強気、中期トレンドは豪ドル弱気の流れ変わらず。

19日に発表されたオーストラリアの6月の雇用統計は失業率が市場の予想通りの5.4％で横ばいでしたが、新規雇用者数が+50,900人と市場予想の+16,500人を大幅に上回りました。内容的にもフルタイムの雇用者数が4万人を超える増加となり、これを好感して豪ドルは対ドル、対円で小幅上昇しています。米中貿易摩擦問題が長期化する懸念があるため積極的な買いには繋がっていないものの、市場は足元の好材料に素直に反応する展開となっています。豪州中銀は引き続き現状の金融スタンスを維持し、持続的成長を維持する中でインフレーゲットの達成を図るとしています。

チャートを見ると、直近の日足（7/18）はタクリ足の陽線引けとなり、下値トライに失敗した形で終えています。また、6/28に付けた80.69を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。84円超えに強い上値抵抗があることや、中期トレンドが強いわけではないので、これにぶつかる可能性にも注意が必要ですが、一方で82円台の足元もしっかりとしており、82円割れで終えない限り、下値リスクも限定的な状態です。日足の上値抵抗は84.10-20、84.50-60に、下値抵抗は82.90-00、82.00-10にあります。21日、120日移動平均線は、82.13と81.91に位置しており、これらを上抜けていますが、200日線が84.58に位置しており、一段の上昇を見た場合でもこれが強い上値抵抗として働く可能性を示唆しています。

一方週足を見ると、3手連続陽線引けとなりましたが、直近の陽線が寄り付き安値の陽線となり、上値トライの動きが強まる可能性が高くなっています。一方で、31週、62週移動平均線が83.91と85.14に位置しており、上値を抑え込んでいることから、これらをしっかり上抜けて越週するまでは、反落にも警戒が必要です。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は84.00-10、84.60-70に、下値抵抗は82.00-10にあります。82円台を割り込んで越週した場合は再び下値リスクが高くなります。逆に84.60超えで越週した場合は、下値リスクが軽減されて85〜86円台までもう一段上値余地が拡がり易くなります。

豪ドル/円、短期は強気、中期トレンドは豪ドル弱気の流れ変わらず。

豪ドル/円【週足】：（7/18現在31週移動平均線と62週線が83.91と85.14にあり、中期トレンドは豪ドル弱気の流れを変えていない。）

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