オーストラリアの賃金の伸びが過去最低

(出所:オーストラリア統計局)

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オーストラリアの賃金の伸びが過去最低

2015年末オーストラリアの賃金の伸びが過去最低

(出所:オーストラリア統計局)

2月24日に発表された賃金価格指数(Wage Price Index:WPI)は2015年の第4四半期ベースで前期比0.5%の伸びとなった。前年比は2.2%に留まり、年間通しての伸びは1998年の統計調査開始以来、最低の伸び率となった。

民間部門では、公的部門よりも伸びが遅く、前年比2.0%となった。公的部門は2.6%の伸びだった。

部門別では、資源関連、電気、ガス、水道、建設、管理サービス部門が調査開始以来の最低の伸びだった。

下図は賞与除く時間当たりの賃金の伸び、四半期ベースの変化…下降トレンドから脱却できていません。(青:民間部門、緑:公的部門)

        (出所:オーストラリア統計局)

        (出所:オーストラリア統計局)

オーストラリアの経済は資源関連部門牽引の経済拡大から非資源関連部門中心へ移行中でうまくその転換が図られてきていますが、雇用拡大や失業率改善しているにも関わらず、いまだ賃金の伸びには繋がっていません。
この辺りに豪州経済の回復力の弱さが潜んでいる様です。賃金増→消費者拡大→企業業績拡大→雇用改善→賃金増の好循環に入る兆しが2016年に見られるかがポイントになりそうです。

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