豪州経済今後は拡大基調?(2016年1月21日)

豪州経済の大まかなイメージを掴みますと、

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豪州経済今後は拡大基調?(2016年1月21日)

2016年の豪州経済

(チャートの出所はオーストラリア統計局)

豪州経済の大まかなイメージを掴みますと、

@雇用は改善傾向辿っている。週当たり賃金の伸びも堅調に推移

             人口に対する雇用者数推移

            人口に対する雇用者数推移

A小売売上高も順調に拡大傾向

             小売売上高推移

             小売売上高推移

B住宅許可件数は右肩上がりトレンドを継続するも、最近は頭打ちから下降方向辿っている。但し、民間は横這い傾向

      左は住宅許可件数推移       右は民間住宅許可件数

      左は住宅許可件数推移  右は民間住宅許可件数




以上から豪州経済は資源価格下落による経済悪化の影響は薄れており、今後の経済は拡大基調を辿るものと予想されています。

           IMFの経済見通し        

           IMFの経済見通し        

上図は、2020年の点線の上から順番に 赤:新興国、灰:世界、黄:オーストラリア、緑:ニュージーランド、青:先進国の順

@2016年1月19日発表の最新IMF世界経済見通しでは、世界全般で2015年GDPは3.1%、2016年3.4%(前回3.6%)、2017年3.6%(前回3.7%)となった。いずれも下方修正されたが、これは新興国経済の伸び鈍化によるものと予想している。

Aオーストラリアは2015年2.4%、2016年2.9%、2017年3.1%の伸びになっている。
ニュージーランドは同様に2.2%、2.4%、2,4%の順になっている。
(因みに日本は、2015年から順に0.6%、1.0%、0.3%のGDP、
米国は2.5%、2.6%、2.6%のGDP)

コメント

中国の経済鈍化懸念の影響で豪ドルは対ドル、対円で引き続き弱い状態を継続していますが、ファンダメンタルズ的には必ずしも相場を後押しする材料ではなく、むしろ豪ドル優位の形になっています。
テクニカル的にはまだ豪ドル安の流れが続いており底打ちはしていませんが、豪ドルのショートポジションが増えてくると、豪ドル買い戻し材料になる可能性はあります。今後の為替動向には、このファンダメンタルズは念頭に置いていた方が良いと思います。
また、先々の利下げも打ち止めの可能性がありますので、日豪金利差は少なくとも現状のまま残るか、将来的には拡大方向になりそうです。

オーダー/ポジション状況

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