豪州政策金利決定会合要旨(2016年3月1日分)

豪州準備銀行(中銀)政策金利  現行 2.00%の据え置きを決定。

豪州政策金利決定会合要旨(2016年3月1日分)

世界経済概観

最近の経済データなど見ると、当初の想定よりも低いペースに留まっているが、世界経済は引き続き拡大していることを示唆している。
幾つかの先進国経済は過去よりも改善を記録しているが、幾つかの新興国にとっては状況がより難しくなっている。中国の成長は依然として緩やかなものに留まっている。

消費価格はここ2年で下落を続けている。これは需要面での伸び減速を反映している一方で、供給面では大幅な増加を見せていることにある。

資本市場はここ数ヶ月間で、再び高いボラティリティを示す状況になり、市場参加者は世界経済とその政策に不透明感を増している。リスク資産への食欲は減退し、新興国への資金還流状況は悪く、格付け低い会社の調達も厳しい。しかし、高格付け会社の資金需要は依然低く、金融政策はまだ緩和気味に推移している。

オーストラリアにおいて、最近のデータから見ると非資源関連の拡大が2015年を通して続き、資源関連の減少とは対照的である。これは労働市場の改善傾向が続いていることによるものである。企業の借入れペースも改善している。
インフレはまだ低く、労働コストも引き続き低い。そして低インフレは世界的な傾向になっている。

これらの条件の基で、金融政策は緩和気味に行なっていくのが適切であると結論付けた。低金利は需要を支え、借入れ条件も良くなる。一方で住宅市場にはリスクを残してしまう。家計への信用も拡大しているが、非常に緩やかなものになっている。
地域別ではメルボルンやシドニーが他の都市を圧倒している。為替は経済見通しを改善するのに一役かっている。

今日の会合で、委員会は、今後のインフレは目標に近づいていき、経済の改善傾向を確認し、金融政策は現行のまま据え置くことを決定した。

先行きについて、新たな情報入手により委員会は判断していくことを確認した。具体的には労働市場の改善傾向や最近の資本市場の混乱の行方についてである。また低インフレはより緩和の状況をもたらすかもしれない。
(以上)

(注)豪州中銀議事録要旨は一部を和訳したものであり、詳細は議事録本文をお読みください。

コメント

中銀総裁の議事要旨は前回2月上旬のスタンスとほとんど変わらず、現状の緩和気味基調を継続していくことを確認しています。
すなわち、この先の金融政策中立戻すことには何も触れておらず、その条件も示唆されていない一方で、直ぐに追加緩和する様な危惧される状況や文言等もありませでした。

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