トルコリラ円の動きとオートフィボナッチ
昨日は米国の利上げ思惑が一段と後退したことから為替市場はドル安、米株市場は好感したことによる株高、原油市場は別の要因となりますが減産の思惑が再浮上してきたことで原油高と理由こそ異なれ大きな動きを見せました。
ドル円はユーロドル同様にストップがストップを呼び、一時欧州序盤高値から3円近い下げを演じ、引けにかけては戻したものの日銀追加緩和による円安分を全て失い、それ以前の水準、日経平均も同様に上げは全て失いました。
それに比べると昨夜の新興国通貨は健闘していたと言えます。ドル円ほど追加緩和による短期的な円売りポジションが積み上がらなかったことも大きいのですが、原油高による影響から資源国通貨のクロス円が堅調な動きとなり、新興国通貨も多少の恩恵をあずかったというところです。
本日も朝にアップしている到達確率チャートをご覧ください。
トルコ円到達確率チャート
昨夜の最安値でも39.88レベルと追加緩和直前の安値39.78を下回ることなく、引けは40.35と40の大台を回復しました。昨夜のドル円の下げに関していうならば、少なくとも前日までのリスクオフとは違った動き方をしていたことがわかるかと思います。
さて、本日も到達確率チャートに示されている到達確率以外のテクニカル指標の解説をしましょう。チャートの右端に黄緑の短い横線が何本か引かれていますね。これは複数の時間のチャートからフィボナッチ比率によるターゲットを示したものとなっています。今朝の例で言えば、最も近い水準は上側が40.55、下側が40.18です。
朝の段階で、それぞれ上下に動いた場合のサポートやレジスタンスとなる安い水準、あるいは動きが出た際にターゲットとなる水準と考えてください。特に複数の線が集中しているような時には注意(強いサポート、レジスタンスとなりやすい)が必要です。こちらも簡単なチェックで済みますので、参考にしてみてください。
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