トルコ円レポート
金曜にも触れましたが、トルコリラ円とドル円の相関は高く日銀によるマイナス金利導入を受け、大きく円安に動き結果となりました。
日銀のマイナス金利導入については、「週報2月第1週」のほうに書かせていただきましたので併せてご覧いただければと思います。結論的には未知数は多いもののECBマイナイス金利導入以降の展開と照らし合わせるならば、基本的にはトルコリラ高・円安の傾向が出やすくなってきたことは確かです。
ただ、ユーロドルやドル円と異なり、トルコリラをはじめとする新興国通貨の場合、より外部環境、特にリスクオフに繋がりやすい中国市場や原油市場の影響を受けやすいため、安心しきってはいられません。今週は米国の雇用統計もあり、振れやすい地合いが当面続きそうです。
トルコリラ円の日足チャートを見てみましょう。
トルコリラ円日足チャート
11月以降の下げでは戻しらしい戻しも入らず43円台半ばから38円割れまで5円以上の急落となりましたが、ドル円が115円台を付けて以降の反転も加わって1月中旬以降は底堅い展開を続け、そこに今回の日銀マイナス金利導入です。
材料的には円安要因であることは間違いありませんし、テクニカルにも40円から38円割れそしてまた40円の大台に戻す動きの中で、底固めのパターンであるラウンドボトム状のチャートパターンを形成しました。ターゲットとしては、11月20日高値(43.56レベル)と1月20日安値(37.90レベル)の61.8%戻しとなる41.40レベルという水準が上げられます。
また同チャートには、遅行スパンを先行させた一目均衡表を表示してありますが、61.8%戻しの41円台半ばより上には均衡表の雲(先行スパン)が41.55〜88に位置しています。多少の誤差を考えても41.00レベルは米国雇用統計を前にいったん上値を抑えられやすい水準と考えられます。今週のトルコリラ円は日銀決定後に下げ再度上昇を始めた40.50レベルをサポートに、上記41.40レベルをレジスタンスとする展開を見ておきます。
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本日は日銀の金融政策決定会合ですが、展望リポートと政策結果との同時公表は今回が初めてです。
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