昨夏に続くチャイナショック
最近は1月に相場が動くケースが多いとは言うものの年始から続いた人民元安誘導と中国株の急落は世界の主要株式市場を大幅安とし、為替市場にもリスクオフの嵐が吹き荒れた1月第1週となりました。
本来であれば本日発表される米国雇用統計が材料視されるところだったのですが、既に今日までの5日間で乱高下が続いたため、市場参加者にも疲れが見られます。東京市場は月曜が休場となるため、後場以降は徐々に様子見気分が強まってくると考えられますが、中国市場(為替、株式とも)における混乱が収拾するまでは油断が出来ません。
今年は中国株式市場にサーキットブレーカーが導入されたことがより混乱を大きくしたと考えられますが、昨夏のチャイナショックと今回のチャイナショックを比較する意味で上海総合指数の日足チャートとトルコリラ円の日足チャートを並べて見てみましょう。
上段が上海総合指数、下段がトルコリラ円で、黄色のラインマーカーで示した部分が昨年8月と今年1月の部分です。年初から大荒れとなったもののこうして昨年8月の大暴落に比べれば、まだ日数経過も短いとはいえ驚く動きとまでは言えないかもしれません。ただ、今回の混乱がこれで収まったとは断言できませんし、中国の景気鈍化を考えると今年は今回のような動きがまた出てくる可能性は決して低くありません。
トルコリラ円をはじめ新興国通貨の動きとリスクオフとの相関が高いため、中国市場の動きから目が離せない状況は続きます。ポジション管理にも細心の注意を払ってください。
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