欧州中央銀行(ECB)政策金利発表の予想
本日はECB金融政策会合が開催され、その後ラガルド総裁の記者会見が予定されています。
欧州中央銀行政策金利予想(4月22日9時00分現在)
前回3月時の会合では、市場の予想通り金利及び債券購入などの緩和策は従来通りの据え置きとなりました。今回も全てのエコノミストがレンジなしの据え置き予想になっています。
昨日、カナダ中銀が先進国ではいち早く緩和規模縮小を発表しましたので、ECBの動向が注目されます。今回は、
@ 世界的な景気回復期待感に実勢金利が上昇している中、当面の金利高を抑える声明や追加緩和措置への言及あるか。もし何も出ないと現行金利の容認と捉える市場参加者がいるようです。
A 先行き経済見通しを上方修正するか。その時期や修正幅に注目。それに伴い、前回の金融政策要旨内(下記ご参照)で記載された個別緩和策に対する継続性。
B 政策議論内でタカ派とハト派の意見内容。
C 仮に会合で何も出なくても、記者会見での質疑応答に際し、総裁の発言。
などが注目されています。
以下は前回の金融政策記者会見要旨の一部抜粋です。
.
(出所:ECB HP)
(注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。
下図はユーロドル日足チャートです。年始高値F(=1.2350)から、ラインA(=1.2130)の抵抗線に沿って、ユーロは下落を続けています。3月末に1.1704で底を付けてから、ユーロ安トレンド内での買い戻しとなって、上値抵抗線方向の調整となっています。高値を結んだC(=1.2100)とそこから下したD(=1.1970)で短期のユーロ高トレンドを形成しています。当面AとCが交差するまでユーロ高が進むのか、あるいは一度Dまで調整し、かつ下値を守り切るか、今日のECBでのサプライズを期待したいところです。もしDを割れば、B(=1.1870)が次の下値目途。逆にユーロ安抵抗線のAを越えれば、E(=1.2250)、Fにあるそれぞれのダブルトップが視野に入ります。
(2021年4月22日12:45、1ユーロ=1.2040ドル)
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