ランド円の動きとトレンドファインダー(2016年2月3日)
昨日の豪中銀の声明でも触れられていましたが、外部要因による金融市場の混乱が国内の政策の足枷となっています。日銀も先週金曜に追加緩和を行い、為替株価ともに大きく上昇しましたが、本日の前場段階でそれぞれ上昇幅の7割前後を失う展開となっています。
主要因としては、今週に入ってから減産協調思惑が遠のき大幅安となっている原油、そして主要株価指数の大幅安と、典型的なリスクオフ相場ということになりますが、こうしたリスクオフの環境では高金利通貨が売られ、低金利通貨が買われやすくなるということはこれまでにも繰り返し述べてきたとおりです。
実際にランド円の動きを追うと、下記1時間足チャート(到達確率チャート)の通り、日銀の会合前の水準へと100%戻しとなっていて、ドル円の70%程度と比べて新興国通貨での売りが目立っていることがわかります。
トレンドファインダー付きのランド円到達確率チャート
この到達確率チャートには到達確率以外にも色々なテクニカル指標が示されていますが、バーチャートの色もそのひとつで「トレンドファインダー」と呼ばれる指標です。シンプルにバーチャートの色が黄緑の時は上昇トレンド、赤の時は下降トレンドを示していますが、これは1時間足の終値が前日高値安値をその時のトレンドと逆方向に抜けたときに色を変化させています。
実際に昨日22時に黄緑から赤へと陰転していますが、これはその時点の1時間足終値(7.46)が、前日安値(7.49)を割り込んだため、黄緑から赤へと転換したわけです。
朝の段階ではチャートの色の変化はわからないものの、朝の時点でのバーの色が黄緑ならば前日安値を、バーの色が赤ならば前日高値を、60分足終値で抜けるかどうかはトレンドを知るのに有効です。簡単なチェックで済みますので、是非参考にしてみてください。
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