地政学リスクに耐えた金融市場(2016年3月23日)

昨晩のベルギーブリュッセルでの爆破テロ事件をうけ一時円が変われる局面がありましたが、明けて東京市場は前日とほぼ同様の112円台前半で戻ってきています。

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地政学リスクに耐えた金融市場(2016年3月23日)

地政学リスクに持ちこたえる金融市場

昨晩のベルギーブリュッセルでの爆破テロ事件をうけ一時円が変われる局面がありましたが、明けて東京市場は前日とほぼ同様の112円台前半で戻ってきています。
また株価も欧州株は一時下落ご回復、プラスで終了、米株もやや弱含んだもののパニック的な売りにはなりませんでした。
この事件をこれほどの受け止め方でよいのかという違和感はありますが、EUの本部が集中しているとはいえヨーロッパのローカルな地域での事件であったこと、ドル円に関しては避難先としてドルという選択肢も今回の場合はあったことなどが背景と考えられます。さすがに事件場所に近かったスイスフランは今回は危険避難通貨として機能していない様子からも、この捉え方が裏付けられます。
いずれにせよ金融市場は今回の地政学リスクを冷静にかわしたように見え、これはテロ自体の有効性や意味合いを軽減させるという意味でも正解であったのだろうと思います。

今回邦人を含む多数の死傷者が出ていることは大変痛ましいことであり、今後のテロの広がりも懸念されるところです。
しかし金融市場がこれを「無視する」流れが今後のトレンドになるのではないかと少し期待させる市場のリアクションと感じました。

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