NZ/円短期は下値リスクが点灯中(2016年3月10日)

ニュージーランド準備銀行は10日、予想外の利下げに踏み切りました。

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NZ/円短期は下値リスクが点灯中(2016年3月10日)

NZ/円、短期は下値リスクが点灯中。中期は弱気。

ニュージーランド準備銀行は10日、予想外の利下げに踏み切りました。国内経済が安定的で直近のGDP成長率も2.3%と、諸外国に比べても労働市場や住宅関連市場も良好なことから、政策変更は無いとの大方の見方でしたが、足元での為替相場の上昇が急となっていることから、輸出産業や、物価上昇圧力など経済成長の足かせとなる可能性に配慮した可能性があります。原油価格の急落や株式市場の急変によるリスク回避の動き一巡しており、総体的なファンダメンタルの強さに鑑みればキウィ急落にも繋がり難いと見られます。

チャートを見ると、日足は3/7に付けた77.93を直近高値として上値を切り下げています。また、直近の日足の上ヒゲが長く、上値トライに失敗した形で終えていること、この足が75.60にある21日移動平均線を下抜け始めており、下値リスクが点灯していることから短期的には上値がやや重くなる可能性が高くなっています。現状は74.30-60ゾーンに強い下値抵抗が控えており、これを守りきれば反発に転ずる可能性を残していますが、74円割れで越週した場合は3/7の77.93が戻り天井であった可能性が高くなり、一段の下落リスクが生じます。日足の上値抵抗は76.90-00に、下値抵抗は74.80-90と74.30-40にあります。また、120日、200日線は78.98と80.00にあり、中期トレンドはNZ弱気の流れにあります。

一方週足は、2週連続陽線引けとなりましたが、昨年4月の92.41を戻り天井として上値を切り下げる流れから下抜けた位置で推移しており、80円超えの越週とならない限り、中期トレンドも下値リスクがより高い状態です。一方で、月足は2009年2月に付けた44.25を大底として下値を切り上げて来たサポートラインを下抜けておらず、長期トレンドは反発に転ずる可能性を残しています。但し、73.50割れの越月となった場合は、長期トレンドも変化します。この場合は65円前後までの新たな下落トレンドに入る可能性が生じます。今週足の上値抵抗は77.50-60に、下値抵抗は74.50-60にあります。31週移動平均線は78.84に、62週線も83.25にあり、中期トレンドはNZ弱気の流れに変化が認められません。

              NZ/円【週足】

              NZ/円【週足】

   3/9現在31週移動平均線は78.84に、62週線も83.25にあり中期トレンドは“キウィ弱気”の流れ

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