豪ドル/円、短期は豪ドル強気。中期は86〜88円ゾーンが壁となる可能性も。
豪ドル/円相場は1/20に付けた79円台で底打ち、反転の流れが継続中です。また、先週末に日銀がマイナス金利導入を発表したことを受けて豪ドルが一段高となっています。短期トレンドは豪ドル強気の流れを維持していますが、中国経済の先行き不透明感やエネルギー価格が不安定さを残していること、世界的な成長率の鈍化が見られることから、90円台を回復するほどの上昇にも繋がり難いと見られます。
チャートを見ると、日足は5手連続陽線引けとなり、下値を急角度で切り上げており、短期トレンドは豪ドル高を維持しています。一方で200日移動平均線が89.23に位置しており、上値を押えていることや、年初の87円台からの急落で月足の形状が悪化しており、88円超えで越月しない限り、下値リスクにも引き続き注意する必要があります。一方で、下値も現状は昨年12/4に付けた90.73を直近高値として上値を切り下げる流れから、先週末の日足が実体ベースで上抜けており、短期的には豪ドル強気の流れの中で、86円超えの上値抵抗の厚さを再度確認する動きが強まると見られます。短期トレンドは84円割れで越週しない限り、下値余地も拡がり難い状態です。日足の上値抵抗は86.30-40と87.60-70に、下値抵抗は85.00-10と84.30-40にあります。
一方週足は、2週連続陽線引けとなり下値を急角度で切り上げていますが、2014年11月に付けた102.84を起点として上値を切り下げる流れには変化が認められず、この中・長期的な上値抵抗ポイントは89.20-30にあります。79.50〜80.50ゾーンの長期的な下値抵抗ポイントには跳ね返されたるものの、週足、月足ともに形状は改善しておらず、現在の流れの中で豪ドルの反発余地を試した後は再び反落に転ずる可能性も高いと見られます。31週移動平均線は87.20に、62週線も90.86にあり、中・長期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにあります。週足ベースで見た上値抵抗は、87.60-70に、下値抵抗は82.90-00にあります。
豪ドル/円【週足】
(2/1現在31週移動平均線は87.20に、62週線は90.86にあり両者を下抜けて、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れにある)
オーダー/ポジション状況
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