NZ政策金利据え置き(2016年1月28日)

1月28日朝方、NZ中銀の金融政策の発表がありました。

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NZ政策金利据え置き(2016年1月28日)

NZ政策金利据え置き

1月28日朝方、NZ中銀の金融政策の発表がありました。
今回は金利据え置きを決定し2.5%のままとなりました。市場の予想通りの結果にNZドルはほとんど反応していません。しかしながら、声明の中には重要な部分も含まれていますので、以下抜粋します。

(中銀声明要旨)
新興国世界の成長が鈍化したために、世界経済の先行き不透明感が高まっている。またとりわけ原油価格の大幅下落を含む商品価格が弱くなっている。これにより資本市場のボラティリティが高まっている。

NZの国内経済は2015年の前半は弱かった。これは貿易取引の不振によるもの。しかしながら、2016年には回復すると期待している。これは増える移民流入、観光業、堅調な建設業、企業・消費者信頼感の上昇により裏づけられると期待している。

最近の資本市場への緩和状況により、NZドルと金利は軟化した。輸出価格の弱さをカバーする上で、NZドルの更なる下落が適切と思っている。

まだ多くの外的リスクが存在している。それは世界経済の見通しに起因している。とりわけ中国の景気減速、世界的な資本市場の(不安定な)状況、移民増加、あるいは住宅市場からの圧力に晒されている。

消費者物価は依然として低く、これはエネルギー価格下落に起因している。しかしながら、一時的な価格変動要因を除いたコア・インフレは目標とする1.6%レンジ内に一貫して収まっている。インフレ期待は安定している。

インフレは2016年を通して上昇していくと予想している。しかし、目標水準にはまだ到達しないだろう。そのために金融政策は緩和傾向を続けていくだろう。平均的なインフレを達成するためには、更に一段の緩和が今後も必要と思われる。今後も新興国の経済データ推移を注意深く見守っていく。
(要旨は以上)

NZ中銀は依然として緩和基調を継続し、新興国の先行き景気、国内では好調な観光業や消費の今後の伸び具合がどうなるか注視しています。他国同様に、自国通貨安で輸出回復を望む姿勢は変わりませんが、他国と比較してまだ相対的にファンダメンタルズ優位にあるNZドルがドル以外で通貨安になるには、この先の経済鈍化・株価の大幅下落などの要因が出ない限り、難しいと思われます。

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