NZ/円短期は上値余地を探る動き(2016年1月27日週報)

ニュージーランド経済は先進国や中国経済の景気減速懸念が強い中でも

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NZ/円短期は上値余地を探る動き(2016年1月27日週報)

NZ/円、短期は一旦底打ち、上値余地を探る動き。中期は“NZ弱気”の流れ。

ニュージーランド経済は先進国や中国経済の景気減速懸念が強い中でも足元の景気は堅調さを維持しており、内需が景気を下支えしている状況に変わりありません。また世界同時株安によるNZ急落も一旦底打ち、反転の流れに入っており当面の下値リスクは限定的と見られます。しかし、世界的にインフレ率が低い状態にあることや、経済成長率が鈍化傾向にあることから、12月に利下げしてから日が浅いとはいえ、中央銀行が先手を打ってこれに対応する可能性も見ておく必要がありそうです。

テクニカルに見ると、1/20の73.65で一旦底打ちして反転の流れに入ったものの、78.08に位置する21日移動平均線を上抜けるには至っておらず、下値リスクを残した状態です。一方で、74〜76円ゾーンにある中・長期的な下値抵抗には一旦跳ね返されており、74円割れを見ない限り、短期的には上値トライの流れに乗せた状態と見てとれます。しかし、一方で1月足は高値圏で寄り付いた陰線となる可能性が高く、中・長期トレンドに変化が生じていることから、一段の上昇に繋がった場合でも80円台は大きな壁となる可能性が高いと見られます。日足の上値抵抗は77.30-40と78.40-50に、下値抵抗は75.70-80にあります。21日移動平均線は78.86に120日線も79.58にあり、これが上値抵抗として働く可能性があります。

一方週足は陽線引けとなる可能性が高くなっており、75円台の中・長期的な下値抵抗を守りきった感があります。一方で3手前の大陰線が、新たな下落トレンド入りした可能性を示唆しており、82円超えの越週とならない限り、下値リスクにも警戒が必要です。週足の上値抵抗は80.20-30に、下値抵抗は75.90-00と75.00-10にあります。31週、62週移動平均線は79.93と84.87にあり、両者を下抜けて中・長期トレンドはNZ弱気の流れにあります。また、74円台を維持出来ずに越月した場合は70〜72円にある超長期的な下値抵抗をトライする動きが強まり易くなりますが、このレベルは簡単には下抜けないでしょう。

              NZ/円【週足】

              NZ/円【週足】

(1/27現在31週移動平均線は79.93に、62週線も84.87にあり長期トレンドは“キウィ弱気”の流れ)

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