3. 予想と大幅に違った豪失業率（2015年12月14日）

予想と大幅に違った豪失業率（2015年12月14日）

（予想と大幅に違った豪失業率）

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予想と大幅に違った豪失業率（2015年12月14日）

（オーストラリア統計局の発表文書から抜粋、チャートの出所も統計局）

11月豪州失業率は5.9％から5.8％に改善し、エコノミスト予想6.0％を大きく上回った。
失業率改善に寄与したのはニューサウスウェールズと南部オーストラリアで共に0.3％の改善。最大の悪化はビクトリア州で0.6％上昇した。（但し、前月の同州は0.7％の減少だった。反動？）
また、市場予想に大きく反して、新規雇用者数は7万1000人プラスとなり、そのほとんどがニューサウスウェールズ州の増加になっている。当初のエコノミスト予想は10月数値から1万人減少となっていた。

ニューサウスウェールズ州の新規雇用は5万300人増と大幅で、鉱山関連ではない経済分野での伸びとなった。鉱山資源の豊富な豪州ははまだ鉱山投資ブームからの急激な減少の中にいる。
フルタイムの雇用者数は4万1600人増で、パートタイムは2万9700人増だった。また労働参加率は65.3％に上がった。前月は65％だった。
豪州の失業率調査はサンプル集計となるが、幾つかは入れ替えを実施するが、通常、全サンプルの80％は前回と同じサンプルを使う。

前回と同じサンプル部分は11月数値もほぼ94％は変化なしだった。残りの6％に変化があった。
今回は約6万9600人増加に関して、前回と同じサンプルでは5300人増、前回と入れ替えで使ったサンプルは1万1600人増、新たに加わったサンプルでは5万2700人増加している。
このために統計局では12月に入れ替える可能性があるとしている。
下図は人口に対する雇用者割合の流れ（季節調節済み数値：灰色、トレンドライン：黒）

人口に対する雇用者割合の流れ（季節調節済み数値：灰色、トレンドライン：黒）

人口に対する雇用者割合の流れ（季節調節済み数値：灰色、トレンドライン：黒）

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