外国為替市場とは

FXの取引において「外国為替市場」は熟知しておくべき「戦場」のようなところといえます。

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外国為替市場とは

外国為替市場

FXの取引レートは「外国為替市場」で決まります。FXを取引する個人投資家も広い意味での「外国為替市場」の参加者に含まれますので、FXの取引において「外国為替市場」は熟知しておくべき「戦場」のようなところといえます。

「外国為替市場」は、元々は海外との送金や貿易にかかわる代金の決済など遠隔地間の資金決済の為に通貨を交換する市場です。
通貨の交換を完了するためには最低でも二つの国がかかわる必要があり、往々にして二つの国には時差があることから、必然的にどの国の通貨も本国が昼間の時間だけでなく夜間でも取引されることとなりました。

また、遠隔地で時差があるゆえに取引所や市場のような物理的な場を設けることも難しく、通信やコンピューターのネットワークを使って国境や時差を越えてデータを記帳することにより取引が引き継がれていく抽象的な概念としての「市場」です。

外国為替市場の取引は大きく@金融機関同士が直接またはブローカー経由で行う「インターバンク取引」と、A個人や企業が金融機関と行う「対顧客取引」とに分かれます。
「インターバンク取引」の中でも各国の主要金融機関は主要金融機関同士の為替直物取引において問われれば売買両方の為替レートを即時に出して取引に応じなければならないという不文律があります。

これに日本銀行等の中央銀行を加えた参加者での取引が一番狭い意味での「外国為替市場」であり、FX取引会社を含むその他の金融機関やFXユーザーもここで決まるレートに従って取引をすることになります。
もっともインターバンク市場であっても中央銀行を含めた市場参加者が意図的に為替レート操作できるかというと、日本やアメリカのような完全変動相場制をとっている通貨ではほとんど困難で、その意味為替レートに対する影響力は他の参加者とあまり変わりません。

実際には企業や、投資家、FXユーザーや旅行者などすべての取引の需給のバランスにより為替レートは刻々と変化しているのです。
そのため現在広義の「外国為替市場」は上の@、Aをすべて含めた概念をさします。
 

(日本では1984年に廃止されるまでは当時のいわゆる「外為法」により日本に居住している人の行う先物為替取引は実需に基づくものでなければなりませんでした。これを為替の実需原則と呼んでいました。

現在では自由化が進み実際には裏づけとなる海外との取引がないFX取引会社や個人のFXユーザーなどもこの市場に参加できるようになりました。なお、海外では現在でも実需以外の為替取引を認めていない国は多くあります。)

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