過去6年間の豪州株式・NZ株式及び為替の動き14

オセアニア株価指数推移は昨年9〜10月頃から始まっている豪州株>NZ株の状況が5月は一時的に反落(乃至小休止)しています(5月は豪州株<NZ株)。

過去6年間の豪州株式・NZ株式及び為替の動き14

過去6年間の豪州株式・NZ株式及び為替の動き14

(1)オーストラリア株価指数とニュージーランド株価指数推移(5/23)

(1)オーストラリア株価指数とニュージーランド株価指数推移(5/23)

オセアニア株価指数推移は昨年9〜10月頃から始まっている豪州株>NZ株の状況が5月は一時的に反落(乃至小休止)しています(5月は豪州株<NZ株)。
上図のグレイラインは豪・NZ株を相対評価して、上方がNZ株高、下方が豪州株高になっており、4月にザラバで下抜きかけたNZ株高サポートラインを維持しています。
実際の株価は5月23日終値現在、4月末比で豪州株は▼3%、NZ株は+0.3%になっています。今月の株価動向が、昨年9月以降の豪州株>NZ株で推移していた調整に留まるのか、新たなトレンド入りなのか、分岐点にきている様です。
判断の目安として、双方の過去最高値をどちらが先に越えることができるのかウォッチしておきたいところです。因みに、豪州株の最高値は2015年2月の5,995ポイント、同様にNZ株は2016年9月の7,585ポイントになっています。

尚、今回の調整入り要因は、@インフレ目標値圏内に先に入ったNZが、入りかけの豪州に先駆けたこと。これまで緩和基調を止めて利上げ転換は豪州がNZより早いと見られていたのが、実際はNZが先では?との見方が台頭したこと。Aシカゴポジションの豪ドルロング落としたこと。但し、既にスクエアに近いポジションまで減らしているので、今月の様な動きは出難いと思われますが、NZドルショートがまだ大きいので、NZドル>豪州ドルの様相を残しています。
下図(2)を見ると、一度上抜け(豪ドル高NZドル安)かけていた緑の抵抗線を再び下にもぐり、赤のサポートライン内で収斂しています。まだレンジ内で推移する形となっています。しかしながら、横這い相場は既に3年以上も継続しており、レンジ抜けで新たなトレンドが出来易くなっています。

(2)豪ドル/NZドル為替推移(青)と2国間株価指数比(オレンジ)

(2)豪ドル/NZドル為替推移(青)と2国間株価指数比(オレンジ)

(上図灰色の逆数すなわち「豪州株÷NZ株」で表したもので、上方が豪州株高、下方がNZ株高、為替対比のトレンド見るために逆数としました。)

直近までのファンダメンタルズ比較では、両国間の成長格差や最近の鉱山関連商品価格の回復(豪)>日用品・食料価格の回復(NZ)に、豪州経済の方がやや優勢の状況は変わっていないと思います。
為替ですが、前回(4月26日付)では、「…1.1020NZドルからの抵抗線が1.0880〜90NZドルのレベルにあるので、…(中略)…この抵抗線に阻まれれば、1.0650〜1.07NZドルまでの下押し余地ができますが、流れとしては豪ドルの買い場探しになります。」としましたが、現在の相場は1.0620NZドル付近まで下落しています。

短期的には3月高値と5月高値を結んだ抵抗線が現在1.0870〜80NZドルにあり、強くなっています。下限は1.0580NZドルをサポートにした豪ドル安フォーメーションを形成しています。このラインは1ヶ月で約70ポイント下がります。下限に近付くレベルまで来ると、一度は豪ドル高NZドル安方向に反転すると見ています。上値は1.08台半ばあれは豪ドル売りになりそうです。もし下降トレンドラインを上抜けた場合は豪ドル高になりそうです。(5月24日14:00現在、1豪ドル=1.0641NZドル)(前回は4月26日掲載)

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