ドル円、105円台半ばで一進一退。ドル高地合いは継続中(9/25朝)

24日(木)の外国為替市場でドル円は底堅い動き。

ドル円、105円台半ばで一進一退。ドル高地合いは継続中(9/25朝)

ドル円、105円台半ばで一進一退。ドル高地合いは継続中

〇ドル円105円台半ばで底堅く推移
〇リスク回避姿勢の継続、住宅系指標の好調が背景
〇ユーロドルは1.1626まで続落、ドイツIFO指数の不冴えが重しに
〇ドル円テクニカルな地合い弱くファンダメンタルズもドル円下落要因委多い
〇引き続きドル円軟調推移を予測するも本日は5・10日要因による一時的ドル買いに注意
〇本日の予想レンジ:104.75ー105.75

海外時間の為替概況

24日(木)の外国為替市場でドル円は底堅い動き。@米中対立先鋭化リスクや、A新型コロナウイルスの感染再拡大リスク(第2次ロックダウン懸念)、B英合意無き離脱リスク、C上記@からBを背景としたリスク回避(資産現金化需要)のドル買い圧力(ドル全面高の地合い)、D米経済指標の良好な結果(米8月新築住宅販売件数が2006年9月以来、約14年ぶり高水準を記録)が支援材料となり、米国時間朝方にかけて、高値105.54まで上昇しました。しかし、前日同様、一目均衡表基準線をバックに戻り売りが強まると、引けにかけて伸び悩む展開に。本稿執筆時点(日本時間4時40分現在)では、105.43近辺で推移しております。

24日(木)のユーロドル相場は続落。@資産現金化需要のドル買い圧力(ドル全面高の地合い)や、AECB当局者による相次ぐユーロ高牽制の思惑、BECBによる根強い追加緩和観測、C欧州圏における新型コロナウイルス感染再拡大懸念(第2次ロックダウン懸念)、Dドイツ9月IFO企業景況感指数の冴えない結果、E良好な米経済指標(米8月新築住宅販売件数)を受けたドル買い圧力、F欧州株の軟調推移が重石となり、米国時間朝方には、7/24以来、約2ヵ月ぶり安値となる1.1626まで下落しました。引けにかけて小反発するも戻りは鈍く、本稿執筆時点(日本時間4時40分現在)では、1.1666近辺で推移しております。

尚、昨日はトルコ中銀が約2年ぶりに政策金利を引き上げました(8.25%から10.25%)。通貨安に対する防衛措置と考えられます。

ドル円のテクニカル分析

ドル円は、8/28に記録した高値106.96をトップに反落に転じると、週明け9/21には一時104.00(約半年ぶり安値)まで急落しました。この間、一目均衡表基準線や転換線、ボリンジャーミッドバンドや一目均衡表雲下限を下抜けした他、強い売りシグナルを示唆する三役逆転も成立するなど、テクニカル的にみて、「地合いの弱さ」を印象付けるチャート形状となっております(足元反発に転じるも、一目均衡表基準線やボリンジャーミッドバンドが走る105円台半ばで伸び悩む展開)。

ファンダメンタルズ的に見ても、@日米金融政策の方向性の違い(日本側はアベノミクス→スガノミクスへのスムーズな移行に際してある程度の不確実性が残る一方、米国側は2023年までのゼロ金利政策の継続を示唆)や、A米国ファンダメンタルズの先行き不透明感、B米中対立先鋭化リスク、C米政治の先行き不透明感(11/3に予定されている米大統領選への警戒感)、D朝鮮半島や中東、香港を巡る地政学的リスク、E新型コロナウイルスの感染再拡大リスク(今秋にかけての第2波到来の警戒感)、F日本経済の先行き不透明感(本邦の景気先行き不透明感→デフレ懸念→円の実質金利上昇→円高)、G実体経済と株式相場の乖離(過剰流動性相場の巻き戻しリスク。財政の崖リスク)、H英合意無き離脱リスクの再燃など、ドル円相場の下落を想起させる不安材料が山積みの状態です(リスク回避局面ではドル買いと円買いが同時に発生することから、ドル円相場は方向感を見出しづらくなる傾向があるものの、対ストレート通貨の下落が加速すれば、クロス円の下落を通じて時間差でドル円が下げ幅を拡大させる恐れあり)。

以上の通り、ドル円相場は、テクニカル的にもファンダメンタルズ的にも戻り売り優勢の展開が見込まれます。欧米株の動向(週末を前に株安再開→リスク回避のドル買い→クロス円売り→ドル円連れ安の波及経路)や、米中対立及び英国情勢に関するヘッドライン、米主要経済指標の結果(米8月耐久財受注など)、新型コロナ第2波に関する続報(ロックダウン)、商品市況の動向を睨みながらも、当方では引き続き、ドル円相場の軟調推移をメインシナリオとして予想いたします(但し、本日は5・10日となる為、本邦の公表相場決定に向けた一時的なドル買い・円売りには注意が必要)。

本日の予想レンジ:104.75ー105.75

注:ポイント要約は編集部

ドル円、105円台半ばで一進一退。ドル高地合いは継続中

ドル円日足

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