ドル円106円挟み 米株続落でリスク回避の動き強まる
〇ドル円106円近辺でもみ合い
〇昨晩連休明けの米市場で株価が大幅続落したことでリスク回避の円買い強まる
〇テクニカルには一目均衡表の「雲」の下限をうかがう動き下抜ければドル売り地合い強まる
〇ドル円は米株先物につれた動き、今晩の米株式市場要注視
9日午前の東京市場でドル円は106円近辺でのもみ合い。午前中一時105.83の安値をつける場面もありましたが、米株先物がやや持ち直していることもあり、一旦は下げ止まり、東京時間正午現在は105.94レベルの取引です。日経午前の終値は365円安、一時節目の23,000円を割り込む場面もありました。
昨晩海外時間では、連休明けの米国勢が市場で株売りを再開したため、リスク回避の動きが強まることとなりました。米国休場中に欧州株やアジア株が堅調な動きを見せたことから、休暇明けに米株式市場の反発を期待していた市場参加者も多かったことから、ドル円もNY序盤に106.30レベルから現レベルまで急落しています。ただ、リスク回避のドル買いの動きも出て下げ幅は限定的でした。
本日午前中に、英アストラゼネカが、日本も供給を受ける予定となっている新型コロナウイルスのワクチンの臨床試験において、深刻な副作用とみられる事例が発生し米国での治験を中断したと報じられたことも、ドル円の頭を重くしています。
テクニカルにはドル円は昨晩の下落で21日移動平均線を下放れ、本日105.86レベルの一目均衡表の「雲」の下限を試す動き。「雲」を下抜けるとドル売り地合いが強まりそうです。
ドル円は基本的に昨晩からは米株先物に沿う動きとなっており、今晩米国市場での株価の動きを要注視です。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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