ドル円106円台後半をじり高推移 7/24以来の高値圏(8/12午前)

12日午前の東京市場でドル円は堅調推移。

ドル円106円台後半をじり高推移 7/24以来の高値圏(8/12午前)

ドル円106円台後半をじり高推移 7/24以来の高値圏

〇ドル円106円台後半で堅調推移、約3週間ぶりの高値圏
〇ロシアのコロナワクチン承認報道でリスク選好やや戻る
〇NZ中銀金融緩和策拡大でドル買いが強まった側面も
〇リスク選好、米長期金利上昇が続けば107円台前半の目先ターゲットも射程内
〇休暇シーズンの薄い市場での突発的動きには上下注意

12日午前の東京市場でドル円は堅調推移。朝方は106円台半ばで取引が始まりましたが、次第に値を上げ、東京時間正午現在は106.70-75レベルでの取引です。市場ではロシアでの新型コロナウイルスワクチン開発が進み、世界で初めて正式に承認され、プーチン大統領の娘にも投与されたとの報道を受けてリスク選好が回復しつつあり、ドル円でもやや円が売り戻されています。
日経平均午前はドル円が約3週間ぶりの円安水準で推移していることを受けて、昨晩NYダウがマイナスで終了している中小幅上昇、38円高で終了しています。

ニュージーランド中銀は午前中金融政策を公表、政策金利は不変だったものの、予想外の資産買い入れによる緩和策を決め、また、経済回復のためマイナス金利も検討すると発表。薄い市場の中で対ニュージーランドドルのドル高が進行し、ドル円に波及した部分もあった模様です。

ロシアのワクチン承認は、コロナ拡大という市場の不安材料を根底から覆す可能性のある材料である一方、通常三段階行われる臨床による安全確認を二段階までで承認されており、「世界初」を急ぐあまり安全性を軽視しているのではないかとの疑念も生じています。そのためか市場は全面的なリスク選好回復には至っていません。もっとも、市場は世界的な夏季休暇シーズン入りで全般的に動きの鈍い状況であり、本格的な材料消化がやや遅れる可能性も否定できないところです。

テクニカルにはドル円は昨日の上昇で21日移動平均線を上抜け、ややドル買い地合いが強まっています。当面は直近高値6/5の109.85から7/31安値104.19までの下落の半値戻し107.02や90日移動平均線(107.14)のある107円台前半がターゲット。今月に入って米長期金利が反発しており、このままリスク選好の回復と長期金利の上昇が継続すれば、クリアも十分可能な水準です。一方サポートは本日106.16レベルの21日移動平均線。ただ、今週は市場の厚みのない中で、突発的なショックによる荒い動きには上下とも十分注意が必要です。

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