ドル円急落(2016年6月16日)

日銀の金融政策決定会合とドル円の円高の動きは相関が高すぎる印象です。

ドル円急落(2016年6月16日)

ドル円急落

相関強すぎた日銀政策決定会合と円高の動き

日銀の金融政策決定会合とドル円の円高の動きは相関が高すぎる印象です。一部では追加緩和の思惑もあったものの、現状維持が大方の予想でした。それにも関わらずドル円は急落の動きとなっています。朝方からの動きをざっと5分足チャートでざっと見てみましょう。

             ドル円5分足

             ドル円5分足

ドル円103円台に急落

NY終値の106円レベルから、発表前の段階で既に105円台前半へと円はじり高の動きとなっていましたが、いつもより早めに現状維持の発表が行われると一気に105円割れ!その後も戻しは弱く黒田日銀総裁の会見を前に104円をも割り込むドル円急落(円急騰)を演じています。

クロス円でも円高進行

その他通貨はドルの動きがほとんど波及していませんのでクロス円も軒並み水準を切り下げ、ユーロ円は117円台前半、ポンド円に至っては147円台前半まで円高が進行しています。こうなると、今回の円高がどこまで進むのかが気になりますので、現状のテクニカルなターゲットを示しておきます。週足チャートをご覧ください。

              ドル円週足

              ドル円週足

下値めどは103.20そして100.72

これを見ると史上最円高値(75.58)と昨年高値(125.86)の半値が100.72となっていることがわかります。本日の円高の動きに加え、英国発のリスクオフ相場が23日の国民投票まで継続しやすいことを考えると、決して遠い水準ではありません。いったんは、内閣府が2月に発表した日本の全輸出産業の採算レートである103.20は踊り場を作ると考えていますが、最終的には上記100.72を目指す流れにあります。

介入は期待薄

また、100円の大台を割るまでは当局による実弾介入は困難で口先介入に留まるであろうことは、これまでのG20、G7から読み取れることです。米国の監視リストにおいても、既に2項目に該当している日本は、金額にもよりますが介入を行うことで3振となってしまいます。あまり、介入には期待しないほうが賢明です。

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