ドル円上伸後、株価の上げ幅縮小で反落(6/3午前)

3日午前の東京市場でドル円は上伸後に反落。

ドル円上伸後、株価の上げ幅縮小で反落(6/3午前)

ドル円上伸後、株価の上げ幅縮小で反落

〇午前のドル円は108.85まで上昇後、日経平均の上げ幅縮小につれ108円台半ばに戻す
〇ドル円は昨晩、9営業日にわたって到達できなかった108円を抜け、上げ加速
〇主要なレジスタンスをすべて上抜け3/24(111.71)→5/7(105.99)への下落の半値戻し108.85に到達
〇午後以降は株価をにらみながら、108.85を再度試すことができるか、200日線を維持できるかに注目

3日午前の東京市場でドル円は上伸後に反落。米株高を受け、日経平均が朝方「窓」を開けて上昇して寄り付き、さらに前日比500円近く上昇すると、ドル円も上値を伸ばし、昨晩NY市場でつけた高値108.77を上回る108.85の高値をつけました。しかし、直後から日経平均が利益確定売りに押される形で上げ幅を縮小すると、ドル円も反落108.42まで下押ししたのち、東京時間正午現在は108.50-55レベルでの取引です。日経平均午前は、結局前日比256円高で終了しています。

昨晩は特段の新たな材料もない中で、復興期待からの欧州株、欧州通貨の上昇が続き、ユーロは対ドル対円とも7連騰、本日午前には対ドルで1.12に達しています。対円でも昨日節目とみられていた120円を超えると一気に121.63まで上昇、本日午前は一時121.80まで上値を伸ばしています。ドル円での円売りもユーロ円での円安が波及した部分もあり、9営業日にわたってバリアとなっていた108円を超えるとストップロスを巻き込んで買いが加速しました。

テクニカルにはドル円は、昨日の上昇で一か月半におよんだ106-108のレンジ相場を上放れ、強力なレジスタンスとみられていた、90日線(108.17)、一目均衡表の「雲」上限(108.12)、200日線(108.39)をすべて上抜けた形です。本日午前中の高値108.85は、FRBの無制限資金供給方針を受けドル需給が緩みドル円が下落に転じる前後につけた3/24高値111.71から本邦連休中の5/6-7の両日につけた直近安値105.99までの下落の半値戻しと一致しています。
本日午後以降は株価の動向を横目でにらみながら、ドル円が108.85を抜けて、4/6高値109.38やフィボナッチ61.8%戻しの109.52を目指す動きとなるか、下方向は108.39の200日線を維持できるかに注目です。

ドル円上伸後、株価の上げ幅縮小で反落

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