ドル円急落 期末応当日の実需売りと米株先物反落のリスク回避で(3/27午前)

27日午前の東京市場でドル円は下落。

ドル円急落 期末応当日の実需売りと米株先物反落のリスク回避で(3/27午前)

ドル円急落 期末応当日の実需売りと米株先物反落のリスク回避で

27日午前の東京市場でドル円は下落。朝方は109.60レベルで取引が始まりましたが、東京時間に入ってほぼ一方向で下落、一時108.29の安値をつけた後、東京時間正午現在は108.35-40レベルでの取引です。本日はドル円のスポット応当日が年度末に相当しており、企業の海外からの資金還流の動きが一段と強まった他、上昇して始まった日経平均が反落したことからのリスク回避の円買いの動きも出ている模様です。日経平均午前は一時700円を超えて上昇する局面もありましたが、その後円高進行や米株先物の反落を嫌気して上げ幅を縮小、230円高で午前の取引を終えています。

昨晩の海外市場ではFRBパウエル議長が「今回の資金供給に関しては弾薬が尽きることはない」と改めて金融緩和に積極姿勢を見せた一方で、米国が中国を超え世界最大の感染者数の国となり、米新規失業保険申請件数が328万件と前週の10倍以上、過去最悪の件数に増加するなど、当局の新型コロナウイルス対策とウイルス拡大、景気悪化の追いかけっこの様相です。

テクニカルにはドル円は昨晩からの下落で一目均衡表の「雲」を突き抜けて、90日移動平均線も割り込み、現在は200日移動平均線(108.33)に絡む動きとなっており、ドル安地合いが鮮明化。目先、本日107.78レベルの21日移動平均線あたりまでの下落余地はありそうです。

ドル流動性の潤沢な供給でドルキャッシュへの危機的需要は後退し、市場では株、金利、為替に相関関係が戻りつつありますが、異例ずくめの経済指標や株価の激しい動き、副作用を無視しての過去にない規模での各国の金融、財政政策の下では今後いかなる「化学反応」が市場で発生するか想定困難で、このまま円買いの動きについていくのも危険に思えます。

ドル円急落 期末応当日の実需売りと米株先物反落のリスク回避で

ドル円日足

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