ユーロドル1.08近辺まで下落、独IFO指数は10年来の低水準
19日の東京市場でユーロドルは横ばい後に続落。日中は1.0900を挟んで方向感のない取引が続きましたが、夕刻欧州勢参入後にユーロ売りが強まり、東京時間19:30現在は1.0800まで値を下げています。
今朝方ECBが発表した7,500億ユーロにのぼるコロナウイルス対策の臨時資産購入プログラムが、明けて欧州市場で吟味され、ギリシャ、イタリア、ポルトガル等の長期債利回りが急低下したこと、異常ともいえるリスク回避のドルキャッシュ需要が生じていてドルが主要通貨に対し強含んでいること、夕刻発表された3月の独IFO企業景況感指数が87.7と2009年以来の低水準となったこと等がユーロ売りを強めることとなりました。
ユーロは2月につけた2017年5月以来の安値1.0778に接近、そこから先は2017年初の安値1.0341まで目立ったサポートがなく、テクニカルにはかなりクリティカルなポイントを迎えつつあると言えます。
序盤の欧州株価指数はまちまちの荒い値動き。本日この後は21:30にフィラデルフィア連銀景況指数の発表があります。今晩も株式市場を中心に先の見通せない、疲れる相場展開が続きそうです。
ユーロドル日足
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