ドル円109円台に上昇、異常事態のもとでのドル現金需要が背景か(3/19午前)

19日の東京市場でドル円は続伸。

ドル円109円台に上昇、異常事態のもとでのドル現金需要が背景か(3/19午前)

ドル円109円台に上昇、異常事態のもとでのドル現金需要が背景か

19日の東京市場でドル円は続伸。朝方は108円近辺で取引が始まりましたが、その後は一方向で上昇、一時109.49の2/28以来の高値をつけた後、東京時間正午現在はやや戻し109.05レベルの取引です。
ECBが今朝方コロナウイルス感染拡大への緊急対策として7,500憶ユーロの臨時資産購入プログラムを発表。これを好感して日経平均は取引開始直後に前日比400円超値を上げる場面もありました。しかし、その後は失速。結局午前の取引を124円安で終了しています。

コロナウイルスの終息の目途が立たない中、昨晩米市場ではNYダウが再び1,000ドルを超えて下落、トランプ大統領就任後の上昇をほぼ失う形となりました。ただ、その中でもドル円は比較的堅調に推移し、これまでとは違う様相を見せています。
明らかなリスクオフの流れの中で通常は資金が流入する米国債から資金が流出、長期金利が上昇しており、(下記チャートの紫線が米10年物国債利回り)安全資産とされる債券すら売却して手元の現金を確保する動きが出ていること、米国の巨額なコロナウイルス対策の資金調達のために国債の増発による需給のゆるみを見越した金利上昇等が要因として考えられています。

ドル円は基本的にはこの長期債金利に沿う動きとなっており、今回ばかりは安全資産として円を求める動きは顕著となっていません。

テクニカルにはドル円は本日の上昇で節目とみられていた200日移動平均線を突破、さらに90日線、一目均衡表の「雲」も一時上抜ける勢いです。3/9以来の上昇トレンドラインはしっかりとサポートとして機能しており、予想を超えた「奇妙な上昇」が継続中です。
ただ、あくまで異常事態下の常識外の相場がなせる業。中国での感染鎮静化も伝えらえる中、いつすべてが巻き戻されないとも限らず、なかなかこのまま上昇が続くと考えるのも難しい状況です。

ドル円109円台に上昇、異常事態のもとでのドル現金需要が背景か

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