米2月小売売上高予想
本日、米国の2月小売売上高が発表されます。予想は以下となっています。
(今回予想2020年3月17日9時現在)
前回1月の米国小売売上高は全体・除く自動車共に予想通りの数値になりました。2月予想値は前月よりは下がります。また、予想レンジにはマイナスもありますので、その場合は相場の材料になりそうです。下図を見ると、雇用が改善を続けている割に、オレンジ色の移動平均線はやや下降を辿っています。2月はまだ米国でコロナウィルスの影響が出ていない時期でした。しかしながら、昨日発表の中国2月小売売上高はすさまじいマイナスとなっており、来月以降の小売には影響が出始めると思います。
米小売売上高(前月比ベースと6ヶ月移動平均線、赤い線はゼロ、黒い線より右は今回予想)
尚、アトランタ連銀GDPナウは3月6日時点で、第1四半期+3.1%の伸び予想になっており、3月2日時点の+2.7%から上昇しています。好調だった2月雇用統計などを反映しています。因みにブルーチップの予想平均は1.4%と、年初の1.6%からは下がっています。小売はGDPの60%占める個人消費のため重要ですが、現状ではかなり高いアトランタ連銀のGDPがこれから発表される2〜3月数値でどの様に変わるか注目されます。
下図はドル円の日足チャートです。先週の乱高下から収斂を続けています。
まずラインA(=108円90銭)を割ったドルは、過去何度もサポートされたラインC(=104円70銭)を割り、目先の底値101円20銭割れまで突っ込みました。その後、急速にラインB(=108円30銭)まで戻し、結局実態部分ではラインCを守り切りました。また日足ではラインD(=102円40銭)以下が長いヒゲになっています。
しばらくラインCとBの間を中心としたレンジで収斂を続け、仮に上限を抜いてもAまで。下限を切ってもDまでの動きに留まり、次のエネルギー充電期間の感じがしています。中長期ではドルサポートを切っているので、円高リスクが高いですが、それでも101円20銭は一度止められそうです。
(2020年3月17日13:45、1ドル=106円52銭)
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