ドル円底値から反発 アジア株下げ渋りで様子見(3/4午前)

4日午前の東京市場でドル円は底値から反発。

ドル円底値から反発 アジア株下げ渋りで様子見(3/4午前)

ドル円底値から反発 アジア株下げ渋りで様子見

4日午前の東京市場でドル円は底値から反発。朝方8時台には昨年10月来の安値となる106.85をつけましたが、序盤200円以上下げて始まった日経平均がその後下げ幅を縮小したことでドル円も買い戻され、東京時間正午現在は107.30-35レベルでの取引です。日経平均午前は前日比74円高と小幅ながら反発して終了しています。

前夜のG7電話会合とその後のFRBの緊急利下げ、そして市場の失望による米株価の再急落と市場を取り巻く状況が目まぐるしい動きを見せる中、昨晩ドル円は金利要因と、リスク回避の円買いが強まったことで一方向に下落しました。
未明には米10年物国債利回りが史上初めて1.0%を割り込み0.90%まで低下したことから、ドル円も一時106.93の安値をつけました。しかし、その後終盤にかけて米株、長期金利が小幅反発したことでドル円も一旦107円台を回復してアジア時間を迎えています。

G7は昨夜共同声明を発表、新型コロナウイルスが世界経済の成長に与える影響に対抗して各国が協調、財政措置を含めた行動をとる方針を表明しています。
ただ、内容に具体性がなかったことで市場に失望感が生じ、更に、その後緊急利下げを決めたFRBのパウエル議長が記者会見で、1月のFOMC会合以降ウイルス感染によりリスクが大きく変わったとの認識を明らかにし、「ウイルス感染の影響がどの程度続くのかは誰にもわからない」「利下げが感染を減らすわけではない」等の発言をしたことがウイルス感染の影響を再認識させる結果ともなり、NYダウ等米株価指数の再度の下落につながった模様です。

尚、昨日、全米14週で米大統領選の民主党の予備選挙が行われる「スーパー・チューズデー」を迎えた米国では、開票が進んでおり、昼過ぎの時点で中道派のバイデン氏が6州で勝利し、2州を抑えた左派のサンダース氏に対する優勢が伝えられています。

テクニカルにはドル円は昨日200日移動平均線の回復に失敗、引き続き下値リスクの高い形状。
ここから下は昨年10/3安値の106.48、昨年の最安値104.46程度しかサポートが見つからない状況です。本日午後以降はアジア株がこのまま下げ止まり、更に欧米市場での株価の反発に結び付けていくことができるかに注目です。


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