ドル円、良好なNY連銀景況指数を受けて反発するも上値は重い。110円乗せ失敗(2/19朝)

18日(火)の外国為替市場でドル円は下落後に持ち直す展開。

ドル円、良好なNY連銀景況指数を受けて反発するも上値は重い。110円乗せ失敗(2/19朝)

ドル円、良好なNY連銀景況指数を受けて反発するも上値は重い。110円乗せ失敗

海外時間の為替概況

18日(火)の外国為替市場でドル円は下落後に持ち直す展開。@ハト派的な豪中銀(RBA)議事要旨を受けた「豪ドル円売り→ドル円連れ安」の流れや、A新型コロナウィルスの感染拡大を受けたグローバルなリスク回避ムード(企業の業績悪化懸念→アジア株全面安→円買い)が重石となり、日本時間正午にかけて、安値109.66まで下落しました。しかし、先週木曜日(2/13)に記録した安値109.61を前に下げ渋ると、B中国株の持ち直しや、C対ユーロでのドル買い圧力、D米・2月ニューヨーク連銀製造業景況指数(結果12.9、予想5.0、※昨年5月以来の高水準)の良好な結果が支援材料となり、米国時間朝方には、高値109.95まで上昇しました。もっとも、心理的節目110円や、前日(2/17)高値109.96を前に伸び悩むと、E米主要株価指数の下落(NYダウ平均株価は一時280ドル安)も相まって再び反落。本稿執筆時点(日本時間4時00分現在)では109.86近辺まで押し戻される展開となっております。

昨日のユーロドル相場は大幅続落。@新型コロナウィルスの感染拡大を受けたグローバルなリスク回避ムード(ドル買い・円買い・スイス買い)や、Aドイツ・2月ZEW景況感調査(結果8.7、予想21.5)の冴えない結果(ユーロ売り)、B米・2月ニューヨーク連銀製造業景況指数の良好な結果(ドル買い)が重石となり、米国時間には、一時1.0786(2017年4月21日以来となる安値)まで急落しました。引けにかけて持ち直すも上値は重く、本稿執筆時点(日本時間4時00分現在)では1.0799近辺で推移しております。

ドル円のテクニカル分析

ドル円は、2/3(月)に記録した安値108.32をボトムに反発に転じると、2/12には一時110.14まで上昇しました。この間、200日移動平均線や一目均衡表雲下限及び上限、一目均衡表基準線及び転換線、ボリンジャーミッドバンド、109.70近辺に控える強力なチャートポイント(添付チャートの赤色水平線)を全て上抜けするなど、テクニカル的に見て「地合いの強さ」を意識させるチャート形状となっております。但し、現在は110円を下回る水準で推移するなど、110円台での上値の重さも意識される状態です(事実、昨日も110円を前に伸び悩む展開となりました)。

ファンダメンタルズ的に見ると、@日米金融政策の方向性の違いや、A米国ファンダメンタルズの先行き不透明感、B米中貿易摩擦の再燃リスク(第2段階合意の後ずれリスク)、C朝鮮半島や中東を巡る地政学的リスク、D新型コロナウィルスの感染拡大リスク(企業業績悪化→株安→リスク回避ムード)、E英合意なき離脱の再燃リスク、F米大統領選挙の先行き不透明感など、ドル売り・円買いを想起させる懸念材料は引き続き沢山残っている状況です(※中国による大規模な景気下支え策・金融緩和策が金融市場に楽観ムードを与えていますが、持続性には疑問が残ります)。

以上の通り、ドル円は、テクニカル的に「底堅さ」を見せつつも、ファンダメンタルズ的な弱さが、「続伸を阻む」シナリオが想定されます。本日発表される一連の米経済指標(1月住宅着工件数や、1月卸売物価指数、1月建設許可件数、FOMC議事要旨など)が冴えない結果となったり、米当局者発言(アトランタ連銀ボスティック総裁、クリーブランド連銀メスター総裁、ミネアポリス連銀カシュカリ総裁、ダラス連銀カプラン総裁、リッチモンド連銀バーキン総裁など複数の当局者講演・討論会が予定)にてハト派的なスタンスが示されれば、「米景気減速懸念→米利下げ観測再燃→米長期金利低下→ドル売り」の経路で、ドル円が再度押し下げられるリスクも想定されます。新型コロナウィルスに絡むヘッドラインや、米経済指標の結果、米当局者発言を睨みながらも、当方では引き続き、ドル円の反落をメインシナリオとして予想いたします(心理的節目110円や、年初来高値110.30をバックに戻り売りが強まる展開)。

本日の予想レンジ:109.50ー110.30

ドル円、良好なNY連銀景況指数を受けて反発するも上値は重い。110円乗せ失敗

ドル円日足

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