2月NY連銀製造業景況指数
本日2月NY連銀製造業景況指数が発表されます。先行指標としては重要で、コロナウィルスの影響が出るか否かを確認します。
(今回発表予想)2020年2月18日12時現在予想
1月のNY連銀製造業景況指数は予想を若干上回る数値となりましたが、下図をみても低位横這いで、回復と言える数値ではありません。
過去2回の高値(○印)からの下降期間を見ると、最初は2010年4月〜2013年1月の2年8ヶ月、2番目は高値の2014年9月〜2016年9月までの2年1ヶ月です。後者は途中1度大きく回復していますが、両者とも2年以上の下落期間です。今回のパターンでは2017年10月高値スタートからですと現在は2年4ヶ月経過しています。大きく下がり始めたのが2018年12月からで、ここをスタートにするとまだ1年3ヶ月です。未回復の期間が長期化する可能性があります。
@NY連銀製造業景況指数(青)と移動平均(オレンジ)黒より右は今回予想
また、下図AはISM製造業景況指数(ISM)とNY連銀製造業景況指数(NY)の3ヶ月移動平均線を比較しています。NYがボラタイルなので移動平均線にしています。月々では若干上下の振れはありますが、ほぼ正の相関となっています。下図〇印は4つありますが、過去3回はNY(オレンジ)がマイナス、今回はISM(青)がマイナスになった時期を示しています。50未満の月数は左から連続で5ヶ月、6ヶ月、9ヶ月になっており、NYの方が圧倒的に悪かったのですが、2019年のNYはマイナスが一度もなく、逆にISMは5ヶ月連続のマイナスです。いかに全米での製造業が悪かったかを示しています。また、両社の相関は1月のISMが50越えになったことで、再び相関が強まっています。ここまでのNYは8ヶ月連続で0〜5レンジで横這っているので、もし2月のNYも予想通りの数値なら、3月2日発表の2月ISMも市場が期待する回復は見え難くなります。
AISM製造業景況指数とNY連銀製造業景況指数の3ヶ月移動平均線
(NY連銀製造業景況指数は2月予想値を加味した移動平均線)
下図はドル円の日足チャートです。ここ約2週間(9営業日)は小動きなので、基本的な流れは変わっていません。
A,B,Cは全て平行線で、Aの抵抗線を引いてから下げたものです。A:110円70銭、B:109円10銭、C:108円10銭にあります。このAとBの間でD:110円25銭とE:109円65銭のトレンドができています。下限Eを切ればB方向、上限Dを越えればA方向と思われます。
流石に今日から始まるNY連銀製造業景況指数を皮切りに、住宅着工件数、FOMC議事要旨、フィラデルフィア連銀製造業景況指数などが続きますので、予想数値をはみ出す結果がでれば、反応してもおかしくないと思います。
(2020年2月18日14:45、1ドル=109円75銭)
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