ドル円、楽観ムード継続で続伸。心理的節目110円乗せに成功
海外時間の為替概況
6日(木)の海外市場でドル円は高値圏で一進一退。欧州勢参入後に一時109.78まで下げ幅を広げるも、市場参加者に意識されている109.70近辺の支持線(添付チャートの赤色水平線)にサポートされると、@ムニューシン米財務長官による「現時点では新型コロナウィルスの感染拡大が中国のサプライチェーンに大きな影響を及ぼしてはいない(問題にはなっていない)」との発言や、A米・新規失業保険申請件数(結果20.2万件、予想21.5万件)の良好な結果、B中国政府による「750億ドル相当の米国製品を対象に関税率を半分に引き下げる」との発表等が支援材料となり、米国時間には日通し高値110.00まで上値を伸ばしました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間4時10分現在)では109.99近辺で推移しております(心理的節目110円丁度や、年初来高値110.30を前にひとまず伸び悩む展開)。
一方、ユーロドル相場は続落。@英合意なき離脱リスクの再燃や、A上記@を受けた「英ポンド下落→ユーロ連れ安」の流れ、Bドイツ・12月製造業受注(結果▲2.1%、予想0.6%)の冴えない結果が重石となり、米国時間には、昨年10/9以来、約4ヶ月ぶり安値となる1.0964まで急落しました。引けにかけて持ち直すも戻りは鈍く、本稿執筆時点(日本時間4時00分現在)では1.0977近辺で推移しております。
ドル円のテクニカル分析
ドル円は、2/3(月)に記録した安値108.32をボトムに反発に転じると、昨日(2/6)は一時110.00まで急伸しました(4日続伸)。この間、200日移動平均線や一目均衡表雲下限及び上限、一目均衡表基準線及び転換線、ボリンジャーミッドバンド、109.70近辺に控える強力なチャートポイント(添付チャートの赤色水平線)を全て上抜けするなど、テクニカル的に見て「地合いの強さ」を意識させるチャート形状となっております(目先は、年初来高値110.30を試す展開も想定される)。
但し、ファンダメンタルズ的に見ると、@日米金融政策の方向性の違いや、Aトランプ米大統領の弾劾リスク、B米国ファンダメンタルズの先行き不透明感、C米中貿易摩擦の再燃リスク(第2段階合意の後ずれリスク)、D朝鮮半島や中東を巡る地政学的リスク、E新型コロナウィルスの感染拡大リスク、F英合意なき離脱リスクの再燃、G米大統領選挙の先行き不透明感など、ドル売り・円買いを想起させる材料は引き続き沢山残っている状況です。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
来週の為替相場見通し『トランプトレードと円キャリーの組み合わせがドル円を下支え』(11/23朝)
ドル円は、今週前半にかけて、一時153.28まで急落する場面が見られましたが、週末にかけては一転154円台後半へと持ち直す動きとなりました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:上村 和弘
2020.02.07
ドル円見通し 株高背景に110円到達、1月17日高値110.28円に対してほぼイッテコイ(20/2/7)
2月6日時点では110円に到達寸前で足踏みしていたが、7日早朝には110円に到達している。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2020.02.06
市場は楽観過ぎるが、リスクはドル高方向に(2/6夕)
6日の東京市場は、ドルが堅調裡。前日記録した直近の戻り高値をさらに更新、一時110円に接近する局面も観測されていた。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。