ドル円、楽観ムード継続で続伸。心理的節目110円乗せに成功(2/7朝)

6日(木)の海外市場でドル円は高値圏で一進一退。

ドル円、楽観ムード継続で続伸。心理的節目110円乗せに成功(2/7朝)

ドル円、楽観ムード継続で続伸。心理的節目110円乗せに成功

海外時間の為替概況

6日(木)の海外市場でドル円は高値圏で一進一退。欧州勢参入後に一時109.78まで下げ幅を広げるも、市場参加者に意識されている109.70近辺の支持線(添付チャートの赤色水平線)にサポートされると、@ムニューシン米財務長官による「現時点では新型コロナウィルスの感染拡大が中国のサプライチェーンに大きな影響を及ぼしてはいない(問題にはなっていない)」との発言や、A米・新規失業保険申請件数(結果20.2万件、予想21.5万件)の良好な結果、B中国政府による「750億ドル相当の米国製品を対象に関税率を半分に引き下げる」との発表等が支援材料となり、米国時間には日通し高値110.00まで上値を伸ばしました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間4時10分現在)では109.99近辺で推移しております(心理的節目110円丁度や、年初来高値110.30を前にひとまず伸び悩む展開)。

一方、ユーロドル相場は続落。@英合意なき離脱リスクの再燃や、A上記@を受けた「英ポンド下落→ユーロ連れ安」の流れ、Bドイツ・12月製造業受注(結果▲2.1%、予想0.6%)の冴えない結果が重石となり、米国時間には、昨年10/9以来、約4ヶ月ぶり安値となる1.0964まで急落しました。引けにかけて持ち直すも戻りは鈍く、本稿執筆時点(日本時間4時00分現在)では1.0977近辺で推移しております。

ドル円のテクニカル分析

ドル円は、2/3(月)に記録した安値108.32をボトムに反発に転じると、昨日(2/6)は一時110.00まで急伸しました(4日続伸)。この間、200日移動平均線や一目均衡表雲下限及び上限、一目均衡表基準線及び転換線、ボリンジャーミッドバンド、109.70近辺に控える強力なチャートポイント(添付チャートの赤色水平線)を全て上抜けするなど、テクニカル的に見て「地合いの強さ」を意識させるチャート形状となっております(目先は、年初来高値110.30を試す展開も想定される)。

但し、ファンダメンタルズ的に見ると、@日米金融政策の方向性の違いや、Aトランプ米大統領の弾劾リスク、B米国ファンダメンタルズの先行き不透明感、C米中貿易摩擦の再燃リスク(第2段階合意の後ずれリスク)、D朝鮮半島や中東を巡る地政学的リスク、E新型コロナウィルスの感染拡大リスク、F英合意なき離脱リスクの再燃、G米大統領選挙の先行き不透明感など、ドル売り・円買いを想起させる材料は引き続き沢山残っている状況です。

ドル円、楽観ムード継続で続伸。心理的節目110円乗せに成功

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

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