ドル円、新型肺炎のワクチン開発前進報道と良好な米経済指標で109円台後半へ続伸(2/6朝)

5日(水)の外国為替市場でドル円は下落後に急反発。

ドル円、新型肺炎のワクチン開発前進報道と良好な米経済指標で109円台後半へ続伸(2/6朝)

ドル円、新型肺炎のワクチン開発前進報道と良好な米経済指標で109円台後半へ続伸

海外時間の為替概況

5日(水)の外国為替市場でドル円は下落後に急反発。欧州勢参入後に一時109.31まで下げ幅を広げるも、一目均衡表雲上限や転換線に続落を阻まれると、@新型肺炎のワクチン開発に大きな前進があったとの一部報道(※但し、世界保健機関WHOは効果的なワクチンはまだ見つかっていないとコメント)や、A中国「環境時報」の英字紙「Global Times」が、「新型肺炎の新規感染者数が2日連続で減少」と報じたこと、B上記@Aを受けたリスク回避ムードの後退(欧米株の上昇・米長期金利上昇)、C米・1月ADP雇用統計(結果29.1万人、予想15.6万人、約4年半ぶり高水準)及び、D米ISM非製造業景況指数(結果55.5、予想55.0、約半年ぶり高水準)の良好な結果が支援材料となり、米国時間にかけて、1/23以来、約2週間ぶり高値109.85まで上値を伸ばしました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間4時00分現在)では109.75近辺で推移しております(この間、米10年債利回りは1.57%から1.65%へ急上昇、米ダウ平均株価は前日比372ドル高を記録)。

一方、ユーロドル相場は上値の重い展開。@英合意なき離脱リスクの再燃や、A上記@を受けた「英ポンド下落→ユーロ連れ安」の流れ、Bユーロ圏・12月小売売上高(結果▲1.6%、予想▲0.9%、約2年ぶり大幅減)の冴えない結果、Cリスク回避ムードの後退を受けた米株高・米長期金利上昇の流れ、D良好な米経済指標を受けたドル高が重石となり、米国時間には、心理的節目1.10丁度を割り込み、一時1.0997まで下げ幅を広げました。引けにかけて小反発するも上値は重く、本稿執筆時点(日本時間4時00分現在)では1.1000近辺で推移しております。

ドル円のテクニカル分析

ドル円は、2/3(月)に記録した安値108.32をボトムに反発に転じると、昨日(2/5)は一時109.85まで急伸しました。この間、200日移動平均線や一目均衡表雲下限及び上限、一目均衡表基準線及び転換線、ボリンジャーミッドバンド、109.70近辺に控える強力な抵抗帯(添付チャートの赤色の水平点線)を軒並み上抜けするなど、テクニカル的に見て「地合いの強さ」を意識させるチャート形状となっております。

但し、ファンダメンタルズ的に見ると、@日米金融政策の方向性の違いや、Aトランプ米大統領の弾劾リスク、B米国ファンダメンタルズの先行き不透明感、C米中貿易摩擦の再燃リスク(第2段階合意の後ずれリスク。新型コロナウィルスの対応を巡り中国が米国を非難)、D朝鮮半島や中東を巡る地政学的リスク、E新型コロナウィルスの感染拡大リスク、F英合意なき離脱リスクの再燃など、ドル売り・円買いを想起させる材料は引き続き沢山残っている状況です。

以上の通り、ドル円は、テクニカル的に「持ち直し」の兆しを見せつつも、ファンダメンタルズ的な弱さが、「続伸を阻む」シナリオが想定されます。本日発表される一連の米経済指標(新規失業保険申請件数など)が冴えない結果となる場合や、新型肺炎に絡むネガティブな報道がなされれば、一転して下落に転じる恐れもあり、注意が必要でしょう(週明け以降の「中国による景気対策期待→楽観ムード演出→ショートカバー→ドル円急伸」の逆流リスクを孕んでいる状態)。以上を踏まえ、当方では、ドル円相場の反落をメインシナリオとして予想いたします(1/17に記録した年初来高値110.30をバックに戻り売りが強まる展開)。

本日の予想レンジ:109.40ー110.10

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ドル円日足

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