ドル円109円台前半 中東での地政学リスク後退を受け高値圏で推移
9日午前の東京市場でドル円は109円台前半の高値圏で小幅続伸。
一時109.26と12/30以来約10日ぶりの高値をつけ、東京時間11:30現在は109.20近辺での取引です。
昨日のイランのイラク駐留米軍基地に対するミサイル攻撃でのドル円の急落後、イランの戦闘不拡大方針、トランプ大統領の楽観的ツイート等によりドル円は東京時間終盤には108円台半ばを回復していました。その後、深夜トランプ大統領が演説で「我々は強力な軍隊を持っているが使いたくない」と事態のエスカレートを望まない姿勢を明らかにしたことからリスク回避の動きがさらに後退し、ニューヨーク時間にドル円は109.24まで上昇しました。
これを受けて本日日経平均も前場を473円高で終了。年初来の下落を取り戻し、新年早々市場の中心テーマとして急浮上した中東の地政学リスクは一旦中心的テーマからは外れた形です。
ドル円は昨日の上昇でテクニカルには90日、200日等の移動平均、基準線、転換線、のレジスタンス、一目均衡表の「雲」も上抜けて本日109.11レベルの21日移動平均線に絡む取引。現状ではその21日線も上抜けており、チャートは再び上値を試す動きが強まる形になっています。
既に12月に何度も試して抜けきれなかった109.70レベルからの下落の76.4%戻し(109.71起点で109.22)まで一旦は回復しており、後場以降21日線との位置関係、109.22を抜けて再び109.70-75の抵抗帯を試す動きとなるのかあたりが注目されます。
ドル円日足
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