ドル円、良好な米経済指標を受けて上昇するも200日線に続伸を阻まれる展開(1/8朝)

7日(火)の海外市場でドル円は下落後に反発。中東情勢を巡る地政学的リスクを背景に、一時108.26まで下げ幅を広げる

ドル円、良好な米経済指標を受けて上昇するも200日線に続伸を阻まれる展開(1/8朝)

海外時間の為替概況

7日(火)の海外市場でドル円は下落後に反発。中東情勢を巡る地政学的リスクを背景に、一時108.26まで下げ幅を広げるも、一目均衡表雲下限(108.10)に下支えされると、米・11月製造業受注(結果▲0.7%、予想▲0.8%)や、@米・12月ISM非製造業景況指数(結果55.0、予想54.5)の良好な結果を受けたドル買い、A低調な米3年債入札を受けた米長期金利の上昇が支援材料となり、米国時間にかけて、日通し高値108.61まで反発しました。もっとも、市場参加者が注目する200日移動平均線108.64をバックに戻り売りが強まると、引けにかけて再び反落。本稿執筆時点(日本時間4時45分現在)では、108.53近辺で推移しております。

ユーロドル相場は大きく下落。欧州勢参入後に一時1.1190まで上昇するも、@対スイスでのユーロ売りが活発化すると(ユーロスイスは2017年5月以来の安値を記録)、A良好な米経済指標を受けたドル買いや、B低調な米3年債入札を受けた米長期金利の上昇も重石となり、米国時間にかけて、安値1.1134まで反落しました。引けにかけて小反発するも上値は重く、本稿執筆時点(日本時間4時45分現在)では、1.1145近辺で推移しております。尚、この日発表されたユーロ圏・12月消費者物価指数(結果1.3%、予想1.3%)は事前予想通りの結果となった為、市場の反応は限定的なものに留まりました。

ドル円のテクニカル分析

ドル円は、ショートカバー主導で一時108.61まで上昇しましたが、108円台後半には、200日移動平均線や、一目均衡表転換線、一目均衡表基準線、一目均衡表雲上限など複数のレジスタンスポイントを控えていることもあり、ここからの続伸は容易では無い(戻り売りが強まる可能性が高く、ドル円の上値余地は乏しい)と考えられます。

ファンダメンタルズ的に見ても、@日米金融政策の方向性の違いや、Aトランプ米大統領の弾劾リスク、B米国ファンダメンタルズの冴えない結果(1/3に発表された米ISM製造業景況指数は2009年6月以来の低水準)、C米中貿易摩擦の再燃リスク、D英合意なき離脱リスクの再燃リスク、E朝鮮半島を巡る地政学的リスク、F中東情勢の緊迫化など、ドル売り・円買いを想起させる材料が沢山残っている状況です。

以上の通り、ドル円はテクニカル的にもファンダメンタルズ的にも、「上値の重さ」が警戒されます。108円台後半ではレジスタンスポイントをバックにした戻り売りが強まると見られ、本日は中東を巡るヘッドラインや、米経済指標(週末の米雇用統計の前哨戦となる米・12月ADP雇用統計など)の結果を睨みながらも、ドル円が再び下落に転じる展開をメインシナリオとして予想いたします。

本日の予想レンジ:108.15ー108.85

ドル円のテクニカル分析

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る