海外時間の為替概況
24日(火)の外国為替市場でドル円は小幅に下落。リッチモンド連銀製造業景気指数(結果▲5、予想1)が市場予想を下回ったことや、堅調な米5年債入札を受けて米長期金利が低下したこと(米5年債:1.77%→1.71%、米10年債1.95%→1.90%)を背景に、米国時間正午にかけて先週末金曜日以来となる安値109.32まで下げ幅を広げました。しかし、クリスマス・イブで市場参加者が減少する中(ドイツをはじめ大半の国の株・債券市場が休場及び短縮取引)、方向感を見出すには至らず。本稿執筆時点(日本時間4時45分現在)では109.40付近で推移するなど、日通し高値と日通し安値の差が僅か12銭に留まる膠着相場となっております。
ユーロドル相場は下落後に上昇。英ポンドの下落(合意なき離脱リスク再燃)に連れる形で欧州時間に安値1.1070まで下げ幅を広げるも、前日安値(1.1070)と同水準で下げ渋ると、その後は、冴えない米経済指標や堅調な米5年債入札を受けたドル売りが下支えとなり、米国時間午後にかけて高値1.1093まで反発しました。もっとも、クリスマス・イブで市場参加者が減少する中、方向感を見出すには至らず。本稿執筆時点(日本時間4時45分現在)では1.1086付近で推移しております。
ドル円のテクニカル分析
ドル円は、109.70近辺に控えるレジスタンス(12/2高値109.73、12/13高値109.71、12/19高値109.67)と、109.00ー20近辺に控えるサポート(ボリンジャーミッドバンド109.13、一目均衡表転換線109.09、一目均衡表基準線109.01)に挟まれたレンジ相場を形成中です(昨日も安値109.32を付けた後に反発)。オシレータ系インジケータも中立レベル(52.3%)で推移するなど、テクニカル的に見て「方向感を見出しづらい時間帯(レンジ相場)」の継続が示唆されます。
一方、ファンダメンタルズ的に見ると、@日米金融政策の方向性の違いや、Aトランプ米大統領の弾劾リスク、Bトランプ米大統領によるFRBへの利下げ圧力(ドル売り誘導)、C冴えない米国ファンダメンタルズ、D世界的な貿易戦争再開リスク(含む米中貿易摩擦の再燃)、E英国を巡る不確実性(英合意なき離脱リスクの再燃)など、ドル売り・円買いを想起させる悪材料が増えつつあります。
以上の通り、ドル円は、テクニカル的に「中立シグナル」を見せつつも、ファンダメンタルズ的な弱さが「上値を阻む」展開が想定されます。但し、本日はクリスマス当日で欧米をはじめ多くの国が休場となる為(昨日以上に動意に乏しい展開が見込まれる)、ドル円は狭いレンジ内で膠着すると予想いたします。
本日の予想レンジ:109.20ー109.60
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
来週の為替相場見通し『トランプトレードと円キャリーの組み合わせがドル円を下支え』(11/23朝)
ドル円は、今週前半にかけて、一時153.28まで急落する場面が見られましたが、週末にかけては一転154円台後半へと持ち直す動きとなりました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:上村 和弘
2019.12.25
ドル円見通し クリスマスで小動き、12月13日以降のボックス圏の中央できっかけ待ち(19/12/25)
クリスマス休場で国内FX業者も早終いとなるため、新たなきっかけとなるような要人発言やサプライズ感のある事件等なければ小動きのままで様子見というところだろうか。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。