ドル円、約2週間ぶり安値圏へと急落。米中合意期待の後退が重石に(12/4朝)

3日(火)の海外市場でドル円は急落。

ドル円、約2週間ぶり安値圏へと急落。米中合意期待の後退が重石に(12/4朝)

海外時間の為替概況

3日(火)の海外市場でドル円は急落。@トランプ米大統領が「米中貿易合意に期限はない」「来年11月の大統領選後まで待った方が良いかもしれない」と発言したこと(=米中の早期合意期待の後退)、A前日の「ブラジルとアルゼンチンから輸入する鉄鋼とアルミニウムに直ちに関税を課す」とのツイートに続き、昨日はドイツをはじめEU諸国への関税賦課の可能性をちらつかせたこと(=世界的な貿易戦争への波及)、Bロス米商務長官が「進展がなければ12/15に対中関税を発動」と発言したこと、C上記@ABを受けてリスク回避ムードが高まり、米株安・米長期金利低下の動きが強まったこと等が重石となり、ドル円は米国時間午後にかけて、11/22以来、約2週間ぶり安値108.49まで急落しました。引けにかけて小反発するも上値は重く、本稿執筆時点(日本時間4時35分現在)では108.57近辺で推移しております。

ユーロドル相場は底堅い動き。欧州勢参入後に一時1.1066まで下げ幅を広げるも、米中リスク再燃を受けた「米株安・米長期金利低下→ドル売り」の流れが支えとなると、米国時間午後にかけて、11/21以来、約2週間ぶり高値1.1093まで上昇しました。もっとも、心理的節目1.11を前に上値は重く、伸び悩むと、引けにかけて小反落。トランプ米大統領がドイツへの関税発動をチラつかせたこと等も重石となり、本稿執筆時点(日本時間4時35分現在)では1.1084近辺で推移しております。

ドル円のテクニカル分析

ドル円は12/2に記録した約半年ぶり高値109.72をトップに反落に転じると、米中・早期合意期待の後退や、グローバルな貿易戦争リスク、冴えない米国ファンダメンタルズを材料に、昨日は一時108.49まで急落しました。この間、一目均衡表転換線109.00や、ボリンジャーミッドバンド108.95、200日移動平均線108.91、一目均衡表基準線108.81を下抜けするなど、テクニカル的に見て「地合いの弱さ」が確認されます。目先は、108.20ー30近辺に位置するサポート水準(11/21安値108.28、11/14安値108.25、一目均衡表雲上限108.20)を下方ブレイクできるか否かに注目が集まりそうです。

ファンダメンタルズ的に見ると、@日米金融政策の方向性の違いや、Aトランプ米大統領の弾劾リスク、B米経済の先行き不透明感(ISM製造業景況指数が不冴えだったことで米経済を巡る悲観論が再燃)、C米中協議を巡る先行き不安(早期合意期待の後退)、D世界的な貿易戦争リスクなど、ドル安・円高に繋がり易い材料が増えつつあります。

ドル円はテクニカル的にも、ファンダメンタルズ的にも、「続落リスク」が警戒されます。本日発表される米・11月ADP雇用統計や、米・11月ISM非製造業景況指数が冴えない結果となれば、米景気減速懸念を通じてドル円が一段と売り込まれるシナリオも想定されます。米経済指標や、トランプ米大統領発言、米中を巡るヘッドライン、グローバルな株価動向を睨みながらも、引き続き、ダウンサイドリスクに注意が必要でしょう。

本日の予想レンジ:108.00ー109.00

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ドル円日足

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