ドル円上値トライ、3度目の正直なるか注視(11/7夕)

7日の東京市場は、ドルが小安い。値幅そのものは30ポイント程度と小幅ながら、ややドル売り・円買いが進む展開となった。

ドル円上値トライ、3度目の正直なるか注視(11/7夕)

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7日の東京市場は、ドルが小安い。値幅そのものは30ポイント程度と小幅ながら、ややドル売り・円買いが進む展開となった。

ドル/円は寄り付いた108.90-95円を日中高値に緩やかな右肩下がり。一時108.65円レベルまで下落している。その後は、若干持ち直すも上値は重く、108.65-80円といった低位揉み合いに。そうしたなか、日経平均株価は3日続伸を記録したが、上げ幅はクローズベースでわずか26円にとどまり、為替市場においてもリスクオンの動きには繋がらなかった。ドル/円は16時時点、日中安値圏の108.70-75円で推移し欧米市場を迎えている。

一方、材料的に注視されていたものは、「英国情勢」と「米中通商問題」について。
前者は、英下院が解散し12月12日総選挙に向けた選挙戦がいよいよ開始されるなか、ジョンソン首相は演説で、「EU離脱を成し遂げて、英国の可能性を解き放とう」などと訴えていた。ただ、その一方でケアンズ・ウェールズ相が、元側近が関わった事件をめぐり辞任するなど、不安を暗示させるスタートに。
それに対して後者は、チリのAPEC開催中止もあり、両国の面談場所がいまだに決まらないものの、トランプ米大統領らの発言を信じ、「月内合意観測」が根強く指摘されるなか、ロイターが「米中首脳会談による部分的貿易合意の署名は12月にズレ込む可能性」と報道。またもや期待感が剥落する格好に。なお、この件について、時事通信では「互いの輸入品に課している追加関税の扱いをめぐる調整が難航しているとの見方も出ている」と指摘、危機感をあおっていた。

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ドルの上値トライが完全に潰えたわけではないものの、先月30日と今月5日、直近だけで109.30円レベルを2度トライしたような動きは、一旦仕切り直しか。ただ、ドルの下値も堅いことで、10月半ば以降、月末にかけて推移していた108円台を中心としたレンジ取引が再燃する可能性も取り沙汰されている。状況が二転三転する「米中貿易協議」の行方などをにらみつつ、次の方向性を探る値動きが続きそうだ。


材料的に見た場合、「米貿易問題」、「米金融政策」、「ウクライナ疑惑」、「トルコ・シリア情勢」のほか「北朝鮮情勢」や「英国情勢」−−など注目要因は依然として多く、いずれも重要。ただ、目先とくに注意すべきなのは「米中情勢」と「米ファンダメンタルズ」になる。ただ、前者については、香港や台湾情勢をめぐり両国の小競り合いが継続しているうえ、楽観論が支配的だった「貿易協議合意」についての期待感が剥落しており、先行きは見通しにくい。しばらくは米中両国の要人発言などに一喜一憂する展開が見込まれている。

テクニカルに見た場合、8月高値109.32円に少なくとも2度接近したが越えられず。また、NYクローズベースでは一度上抜けた移動平均の200日線(109.00-05円)に再び上値を阻まれ、108円台へと小反落に転じている。ドルの上値は依然として重そうだ。
対するドルのサポートは、レベルをじりじりと切り上げ、ついに108.35-40円まで達してきた移動平均の25日線か。しっかり割り込むようだと、ドルの上値トライはダマシの可能性も否定出来なくなる。

週間ベースの新規失業保険申請件数など幾つかの米経済指標が発表されるものの、いずれも関心は高くなく、基本的に影響は限られそうだ。
それよりむしろ、米財務省による30年債の入札や、カプラン・ダラス連銀総裁による講演などに注意を払いたい。また、本日は「英中銀が政策金利発表」など英国ファクターで注目要因が少なくなく、12月総選挙と合わせ、為替市場においてもポンドの動きが波乱要因になる可能性も。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、108.60-109.40円。ドル高・円安方向は、109円を少し超えたところに位置する200日線が最初の抵抗。抜ければ3度目となる109.30円レベルをトライする展開もありそうだ。
対するドル安・円高方向は、本日東京安値である108.65レベルの攻防にまずは注視。割り込めば25日線が位置する108.35-40円などがターゲットに。

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