ドル円、米中合意署名が12月にずれ込むとのヘッドラインを受けて反落(11/7朝)

6日(水)の外国為替市場でドル円は反落。

ドル円、米中合意署名が12月にずれ込むとのヘッドラインを受けて反落(11/7朝)

ドル円、米中合意署名が12月にずれ込むとのヘッドラインを受けて反落

海外時間の為替概況

6日(水)の外国為替市場でドル円は反落。日本時間早朝に一時109.25 まで上値を伸ばすも、FOMC(米連邦公開市場委員会)直後に記録した高値109.30を前に戻り売りが強まると、その後は終始軟調な動きが継続しました。海外勢参入後も、@米・第3四半期非農業部門労働生産性(結果▲0.3%、予想0.9%)が2015年以来のマイナスに沈んだことや、A一部通信社より「米中の第1段階の通商合意の署名が12月にずれ込む可能性がある」と報じられたこと、B米10年債利回りが急低下したこと(前日記録した9/16以来の高水準1.873%から1.812%へ急低下)等が重石となり、米国時間午後には一時108.82まで下げ幅を広げました。引けにかけて小反発するも上値は重く、稿執筆時点(日本時間4時30分現在)では108.90近辺で推移しております。

ユーロドル相場も上値の重い展開。@ドイツ・9月製造業新規受注(結果1.3%、予想0.1%)や、Aユーロ圏・10月サービス業PMI(結果52.2、予想51.8)、Bユーロ圏・9月小売売上高(結果3.1%、予想2.5%)が軒並み市場予想を上回ったことで、欧州時間序盤にかけて高値1.1093を記録するも、90日移動平均線1.1096に上値を抑制されると、ECBによる根強い追加緩和観測を背景に値を落とす展開となりました。米国時間午後にかけては一時1.1065まで下げ幅を広げるなど、一目均衡表雲上限(1.1065)割れを試す動きとなっております。

ドル円のテクニカル分析

ドル円は一時109.25まで上値を伸ばすも、結局FOMC後に記録した高値109.30(10/30)や、8/1高値109.33を抜け切れず反落しました。またしても上値トライに失敗する結果となっております。ファンダメンタルズ的にも、@日米金融政策格差(利下げに踏み切ったFOMCと、追加緩和の見送りを決めた日銀)や、A米中を巡る先行き不透明感(合意署名が12月へずれ込む公算)、Bトランプ米大統領・弾劾リスクに加えて、C米経済の先行き不透明感など、悲観的な見方も増えつつあります。

以上の通り、ドル円は上値トライ失敗で反落する結果となりました。チャートポイントとして8/1高値109.33が重くのしかかっている状態です。余程強いドル買い・円売り材料が出てこない限り、同水準突破は容易では無さそうです(既に短期間で2度109.33トライに失敗)。本日も、米中を巡るヘッドラインや、米経済指標の結果を睨みながらの神経質な展開を予想いたします(リスクはややダウンサイド)。(本日の予想レンジ:108.50ー109.30)

ドル円、米中合意署名が12月にずれ込むとのヘッドラインを受けて反落

ドル円日足

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