米9月消費者物価指数予想
本日、米国の消費者物価指数(CPI)が公表されます。
昨日のFOMC議事要旨でもインフレはFRB目標値2%を下回る状態が継続するとみていますが、9月予想は概ね横這いになっています。もし年率ベースでみて、予想レンジを越えるか、あるいは下回ると相場の材料視とされる可能性が出てきます。
2019年10月10日12時現在予想
米国消費者物価指数(CPI)前月比ベース推移
(黒い線より右側は今回の予想値、赤はゼロ、緑は0.2%)
上のチャートは前月比ベース(全体)の推移を示しています。オレンジ色の6ヶ月移動平均線を見ると、2019年に入ってから年央まではやや右肩上がりになっていますが、最近再度緩やかに下がっています。FOMC議事要旨内にもある様に、短期的にインフレを心配するほどではなく、発表数値次第では一段の利下げ見込みになりそうです。
米(青)とユーロ(オレンジ)のCPI前年比ベースの推移
(赤はゼロ、黒はFRBのインフレ目標値、緑より右は米国予想値)
上のチャートは米国とユーロ圏のCPIを前年比ベースで比較しています。青の米国は2018年下半期以降FRBのインフレ目標値を下回っています。それでも2%に近い水準で横這いを続けており、心配するほどのインフレ低下にはなっていません。FRB内で金利据え置き容認も肯けます。引き続きFRBの利下げは予防的意味合いが強いと思われます。一方で、欧州は2018年10月以降、いまだに下がってきており、依然緩和基調を変えられないと思われます。尚、欧州のHICPは来週16日発表が予定されています。
ユーロドル相場は短期的に1.0810〜1.1020米ドルのユーロ安トレンド内で推移しています。このトレンド内で現在は1.1020米ドル方向を伺う展開になっています。このサポートが1.0950〜60米ドルにあり、ここを切って終わると目先の戻り高調整が終了します。その場合は1.0920〜30、次いで1.0880〜10米ドルのダブルボトムを狙う構えに入れます。
もし、上値1.1030米ドル以上で終わった場合には、もう一段のユーロ安調整のユーロ買戻しになりそうです。その場合は1.1060〜70、1.1110〜20米ドルに上値抵抗線が控えており、ユーロのショートカバーが入り易い地合いになります。
(10月10日14:30 1ユーロ=1.0986ドル、1ドル=107円51銭)
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