米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
昨日(9日)、先月17日・18日に開催されたFOMC議事要旨が公表されました。
以下は要旨の一部和訳となっています。
FOMC参加者のFFレートに関する見方
多くの参加者はインフレや期待インフレの水準が今回の会合でFFレートを25ベーシス下げるには正当化されると言及した。インフレは全般的にここ数年間委員会の目標値には達していない。年率ではまだ2%以下である。ただ、ここ最近はインフレが強まっている。トレンドとしてのインフレもまだ2%以下である。幾人かの参加者は長期インフレ期待値の調査や市場のブレークイーブン・インフレ調査が歴史的に低く、これらを見るとインフレ期待は目標とする2%以下に留まる可能性があると強調した。この背景に対し、何人かの参加者は緩和政策が、長期目標とする2%を達成するために、政策決定者の公約を履行する手助けになると述べている。
幾人かの参加者は今回の会合で、現行のFF目標レートを維持することが望ましいとしている。これらの参加者は、経済のベースライン見通しが前回の会合とほとんど変わっていないと言及している。現行経済や経済見通しをみれば、現在の政策スタンスから変更することは正当化されないとしている。つまり既に十分に緩和されている。彼らは、不確実性が経済見通しの評価には十分考慮に入っていると認識している。主要な不確実性がおそらく直ぐに解決されるものではないとも話している。更に、その不確実性が経済の拡大を脱線させるかもわからない。今回必要とされる緩和政策を見通せない状況だった。(一部略)
2〜3の参加者は今回の会合で50ベーシスの利下げが良いと指摘した。これらの参加者はより大きな政策変更が経済の下方圧力リスクを減じるに手助けとなると言及している。そしてより適切に最近の動向…減速した雇用、弱い投資、市場ベースのブレークイーブン・インフレ調査など…を認識することになる。これらの参加者は、現状の緩和基調を維持しながら、インフレを2%に導き、暫くしてからは2%を超えるインフレに導く様な政策であるべきだとしている。
(以下略)
景気見通しや利下げ判断に対しては9月19日時点の記事をご確認下さい。
(注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。
(上記出所:FRB HP)
ドル円相場はこのFOMC議事要旨にほとんど反応せず、107円台半ばで小動きに終始しました。またCMEのFEDwatchは10月7日と比べ昨日9日現在で、次回10月30日のFOMCでの利下げは71.1%⇒85%に拡大しました。
オーダー/ポジション状況
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