ドル円乱高下 米中協議関連報道に一喜一憂(10/10午前)

10日午前の東京市場でドル円は107円台を乱高下。

ドル円乱高下 米中協議関連報道に一喜一憂(10/10午前)

ドル円乱高下 米中協議関連報道に一喜一憂

10日午前の東京市場でドル円は107円台を乱高下。
朝方は香港の英字紙サウスチャイナ・モーニングポストの報じた「米中次官級交渉に進展なく、閣僚級会談の中国側代表団も予定を繰り上げて帰国する可能性がある」との報道に、リスク回避の円買いが進行、ドル円は8時ごろに安値107.04をつけました。
しかし107割れを前に買戻しが入り、また、ニューヨークタイムズが「トランプ政権が、まもなく一部の米企業に機密ではない部品の中国ファーウェイ社への供給を許可する」との報道から急反発。10時半過ぎには107.77の高値をつけ、東京時間12:00現在は107.50レベルで取引される値動きの荒い展開となりました。

本邦株式市場もほぼ同様の値動き。日経平均は朝方前日比150円近く値下がりする局面もありましたが、のちにプラス圏に転じ午前の終値は99円高の21,555円で終了しています。

昨晩海外市場では米中貿易交渉の部分合意の可能性への期待感からドル円は総じて堅調に推移し、107円台後半を回復。一時107.63の高値をつけました。
テクニカルには昨晩の上昇でドル円は90日移動平均線を上抜け、本日107.65レベルの21日移動平均線に接近、午前の高値は21日線をも一時上抜ける動きとなっていて、やや上方向が開けた形です。

ただ、正午過ぎにも米国のロス商務長官は米中貿易交渉の合意可否について「予測は非常に困難」と発言。10-11日の閣僚級会談が終わるまでは一切の予断を許さない状況と言えそうです。

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