ドル円、米中協議の進展期待とトランプ氏を巡る弾劾リスク後退で上昇(9/26朝)

25日(水)の外国為替市場でドル円は上昇。

ドル円、米中協議の進展期待とトランプ氏を巡る弾劾リスク後退で上昇(9/26朝)

ドル円、米中協議の進展期待とトランプ氏を巡る弾劾リスク後退で上昇

海外時間の為替概況

25日(水)の外国為替市場でドル円は上昇。@米・8月新築住宅販売件数(結果71.3万件、予想66.0万件)が市場予想を上回った事をきっかけに107.50のレジスタンスをクリアに上抜けると、Aトランプ米大統領による「中国との通商合意は予想より早くなるかもしれない」との発言(=米中協議の進展期待)や、Bウクライナのゼレンスキー大統領による「トランプ米大統領からの圧力は無かった」との発言(=トランプ米大統領弾劾リスクの後退)、C冴えない米5年債入札を受けて米長期金利が上昇したこと等も支援材料となり、ドル円は米国時間午後にかけて、先週末金曜日以来となる107.88まで上昇しました。もっとも、同水準では戻り売り意欲も根強く、伸び悩むと引けにかけて小反落。結局、107.75近辺でのクローズとなっております。

一方、ユーロドルは大きく下落。良好な米経済指標や、米中協議の進展期待、トランプ米大統領を巡る弾劾リスクの後退、米長期金利の上昇を背景に、対主要通貨でドル高が進行する中、ユーロドルは終始軟調な動きが継続しました。タカ派のラウテンシュレーガーECB専務理事が辞任を表明したこと(=タカ派勢力の減少)や、WTO(世界貿易機関)が米国のEU製品80億ドル相当への関税賦課を認めたこと等も重石となり、引けにかけては、9/12以来、約2週間ぶり安値となる1.0938まで下げ幅を広げております。

ドル円のテクニカル分析

ドル円は、FOMC直後(9/19)に記録した108.48をトップに「反落」に転じ、9/24には一時106.97まで下げ幅を広げました。しかし、昨日(9/25)はファンダメンタルズ主導で買い戻しが進み、107.88まで反発する展開となりました。一目均衡表「雲下限」割れが阻まれたことで、テクニカル的にはFOMC後の調整売りが一巡したと整理できます。

但し、ファンダメンタルズ的に見れば、米中を巡る先行き不透明感や、世界的な景気減速懸念など、不安材料は山積みです。108円台を回復してどんどん上値を追っていく可能性は乏しいと考えられます。本日も米経済指標や、トランプ米大統領弾劾を巡るヘッドライン、米中協議に絡む続報を睨みながらの神経質な展開が続きそうです。当方は引き続き、「ドル円相場の下落」をメインシナリオとして維持。107円台後半は戻り売りが強まると予想しております。(本日の予想レンジ:107.00ー108.00)

ドル円、米中協議の進展期待とトランプ氏を巡る弾劾リスク後退で上昇

ドル円日足

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