ドル円、米中問題や欧州景気下振れ懸念を背景に約2週間ぶり安値圏へ(9/24朝)

23日(月)の外国為替市場でドル円は下落。

ドル円、米中問題や欧州景気下振れ懸念を背景に約2週間ぶり安値圏へ(9/24朝)

ドル円、米中問題や欧州景気下振れ懸念を背景に約2週間ぶり安値圏へ

海外時間の為替概況

23日(月)の外国為替市場でドル円は下落。中国代表団が「米モンタナ州の農家への視察」を取り止めたことに伴う米中協議進展期待の後退に加えて、ドイツの総合PMI(結果49.1、予想51.5)が約7年ぶり低水準に落ち込んだことに伴う世界的なリスク回避ムードの高まりがドル安・円高の背景。米長期金利の低下も重石となる中、ドル円は約2週間ぶり安値となる107.32まで下げ幅を広げました。もっとも、その後に発表された米・8月シカゴ連銀全米活動指数(結果0.10、予想▲0.03)と、米9月総合PMI(結果51.0、予想50.7)が市場予想を上回ると下げ渋り、結局107.45近辺まで持ち直してのクローズとなっております。

ユーロドルは軟調な展開。欧州時間に発表されたドイツの総合PMI(結果49.1、予想51.5)が約7年ぶり低水準に落ち込み、拡大と縮小の分岐点である50を約6年半ぶりに割り込んだことで、欧州経済の先行き不安→ECBによる追加緩和観測(マイナス金利の深掘りや資産買い入れ規模の拡大期待)→欧州債利回り低下→ユーロ売りの流れが強まりました。ユーロドルは心理的節目1.10ちょうどを割り込むと、7営業日ぶり(9/12のECB理事会以来)安値となる1.0965まで下げ幅を広げました。もっとも、本日発表されるドイツ・9月Ifo景況感指数を前に様子見ムードも根強く、下げ渋ると、引けにかけて反発。結局1.0990台でのクローズとなっております。

ドル円のテクニカル分析

ドル円は、FOMC直後(9/19)に記録した108.48をトップにその後反落に転じました。この間、@90日移動平均線や、A一目均衡表転換線を割り込むなど、テクニカル的に見て、上値の重さが意識されます。但し、一目均衡表雲上限(107.19)や、ボリンジャーミッドバンド(107.18)をバックにした押し目買い意欲も根強く、本日は同水準を割り込むことが出来るか否かがポイントとなりそうです。

ファンダメンタルズ的には、米中を巡る先行き不透明感が再燃している他、欧州経済の減速懸念がリスク回避ムードを強めつつあります。昨日は、米国の総合PMIが市場予想を上回ったこと何とか持ち堪えましたが、本日発表される米・9月リッチモンド連銀製造業指数や、米・9月コンファレンスボード消費者信頼感指数が市場予想を下回る結果となれば、ドル円が再び下落に転じる恐れもあり、ダウンサイドリスクに引き続き警戒が必要です。米長期金利の急低下(米10年債利回りは、9/13に記録した1.908%からも足元1.668%まで急低下)も重石になると見られ、当方では、ドル円相場の下落をメインシナリオとして予想いたします。(本日の予想レンジ:107.00ー108.00)

ドル円、米中問題や欧州景気下振れ懸念を背景に約2週間ぶり安値圏へ

ドル円日足

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