米8月鉱工業生産指数の予想
本日、米国の8月鉱工業生産指数が発表されます。この数値はFRBが公表します。内容は米国中の鉱工業部門の生産動向を指数化したもので、企業活動の状況を示しています。農業、建設あるいはサービス部門等は調査対象にはなっていません。各地区の細かい数値もありますので、FOMC金融政策議論の1つになると思われます。
また同時刻に設備稼働率もFRBから公表されます。
(今回予想2019年9月17日15時現在)
先月7月の鉱工業生産指数は予想(+0.2%)を下回る▼0.2%になりました。製造業の不冴えを象徴するような数値でした。今回8月は+0.2%になっています。これは先月の反動もあると思われます。
鉱工業生産とNY連銀製造業景況指数(黒より右側が今回発表値)
上図はNY連銀製造業景況指数(以下NY)と鉱工業生産指数(以下IP)を合わせたチャートです。既にNYは昨日9月分まで発表されており、予想4を下回る2となりました。チャートを見るとNYは先行指標で、IPはその結果になっていますので、オレンジ色が先行し、青が後追いする形になっています。このまま行けば、青は下降を辿る可能性が強く、製造業の悪化が懸念されます。
ドル円相場は最初の急激なサポートラインを昨日下抜けて、現在は108円50銭で抵抗線になっています。また、8月26日底値からのサポートラインが107円60銭にあるので、短期的にレンジとしては107円60銭〜108円50銭で推移することになります。仮に上限抜けば、元の急激なドル高トレンドラインに戻り、108円80銭、109円10銭を狙える形になります。逆に107円50銭未満で終わると、ドル上げが一度終了し、下押しに入る可能性が高まります。
(2019年9月17日16:25、1ドル=108円18銭)
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